
長編
にくめん
匿名 4日前
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しながら私たちに
扉がないんだよ。あの鉄の
と少し怯えながら言いました。
私と私を浴場で見つけた友人は恐る恐るドアのあった場所に目をやると、確かにドアが丸ごと無くなっていました。
少し遅れて屋上に隠れていた友人も駆けつけ、ドアの前に4人が揃い。部屋と部屋の隙間の暗闇を見つめていました。
はい…る?
先輩がぽつりと言った時、私は浴場で感じた焦りのような緊張のようなものを再び感じはじめました。
その部屋と部屋の間の空間は真っ暗で奥は何も見えず、男性の肩幅より少し狭いくらいの隙間で、4人全員が入れるような場所ではありませんでした。
先輩は自分が言い出した事もあり、少し格好つけたかったのでしょう、ちょっと見てくる。といつもの軽い雰囲気で携帯電話を隙間にかざし、奥へ入っていきました。
ぎゃあーーーっ!
という先輩の悲鳴が隙間の奥から聞こえてきました
そういうのいいからなんかありました?と私は先輩に尋ねました。
この先輩人を驚かすのが本当に下手なので、すぐに嘘だとわかってしまうんです。
少し残念そうにしながら、先輩は奥にはなんもないよ。と私達につぶやき、隙間から戻ってきました。
私達はこの心霊スポット本当になんもないよなぁと笑いながら先輩の顔を見て、心臓が止まるほど驚きました。
先輩は服も携帯も隙間に入ったときのままなのに
顔が全然違うんです。
顔の皮が垂れ下がったようにぶらぶら揺れており、口がないんです。
3人とも悲鳴を上げて後ろの部屋に逃げこみました。
しかし一番驚いたのは先輩だったようで
なに?なに?どうした?と、こちらに話しかけてきました。
私達はもしかしてまたイタズラ?と呆れながら先輩の顔を見てため息をつきました。
普通こんなものまで用意する?と先輩にマスクを取るように言うと
マスクってなに?
と先輩が私達に言いました
同じパターンで驚いてもらえると思っているのかこの男は?正気か?
と私の中のほんのささやかな先輩への恋心が泡になった時に、先輩は自分の顔を触って小さな悲鳴をあげました
なんだよこのブヨブヨしたの、とれない!
痛い!
と、先輩が混乱したように顔に着けているマスクを引っ張りだしました。
私達は起こっている事態が呑み込めず、とにかく先輩に落ち着くように話しかけました。
顔に着いたブヨブヨのものを携帯で照らして見てみると、表面は感触も色も人間の肌の
この怖い話はどうでしたか?
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- ワロタ真実を知る者
- 語り手さん逃げてー!そしてなぜ補足情報が無いのー!利犬
- 怖いよー!!バクバク!!うんこりん
- 今だ捜してるってすごく怖いですね。斜め
- 怖すぎ.
- 怖い〜〜( ; ; )南伝感電
- 怖すぎる。追ってくる系は苦手:(´◦ω◦`):ガクブルのあ
- 可愛いww怖いけど・・・コワ可愛いwwwM.t
- こわくねにこ
- なかなか面白い話しであった。 実際にその場面をイメージすると 怖いけどスリル満点ですね。 実際は嫌だけど、夢だったらスリルあって面白そう、異形の人間からの逃走。オカルト好き