
長編
良い子
匿名 2013年1月26日
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が鳴った。そういえば昨日から何も食べてない。
息子が起きないよう、握っていた息子の手をゆっくりと離し、病室を後にする。
ここの病院は食堂のラーメンが美味しいと評判だった。
太麺でコシのある醤油ラーメン。
注文したラーメンを食べて一息つく。
何だか色々な夢を見たなと思いつつ、
息子の待つ病室に向かう。
ん?
何だろう?
息子の病室の前に人だかりができている。
あれは…警察?
息子に何かあったの?!
私に気が付いた看護士が走って近づいてくる。
『Sさん!息子さんが!』
『どうしたんですか?!』
『緊急で手術をする事になりました…』
『どうして?!足以外には何も怪我もしてなかったはずじゃ?!』
『それが…。うっ…。』
看護士は何かを思い出したかのように、口元を押さえた。
『目が…』
『目?』
『息子さんの両目が無くなっていたんです。』
『え?意味が分からないんですけど…』
隣にいた刑事が話し出した。
『眠っている最中、麻酔をかけられ、両目を取られたようです。奥さん。何か心辺りはありませんか?朝まで一緒に息子さんの病室にいたそうですね。』
『はい。いましたけど何も…。一体誰がそんな事を…』
『…』
数時間後。
両目を包帯で隠された息子は命に別状は無いとのこと。
しかし、失ったものはあまりにも大きすぎる。
これから先、息子は何も見ることが出来ない。
動物園、水族館、映画館、遊園地、好きだったアニメにゲーム、私の顔、パパの顔、そして自分の顔…
『ママがずっと側にいるからね』
『…』
他に何て声をかければ良いのか全く思い浮かばない。
息子を安心させるための言葉よりも先に涙が出てきて声にならない。
夫と出会い、結婚。
息子を出産。
念願の一戸建ての購入。
誰がどう見ても平凡で幸せそのものだった。
それなのにどうしてこんな…。
「ブー、ブー、ブー…」
バッグの中の携帯が鳴っている。
ご近所さんからだ。
『もしもし』
『あ、Sさん?!ちょっとおたくのお庭が大変よ!今すぐ来て!』
『何がですか?』
『…』
電話が切れた。
『ちょっと、おうちに戻るね。お着替えとか持ってくるね。何か食べたいものはある?』
『…お水。飲みたい。』
『わかった。ちょっと待っててね』
息子に水を飲ませて病院を後にした。
自宅の前は人だかりができている。
息子の病室の出来事がフラッシュバックし、気分が悪くなる。
ご近所さんが集まって庭の前で騒いでいる。
『何だろ
この怖い話はどうでしたか?
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- ひようどう、兵藤、Hね ここだけ朗読だと分からなかったsato
- 内容が複雑過ぎて 良く分からないです。ママちゃん
- 怖いけど胸糞悪い。うんこりん
- 何かドラマみたい 最後がいまいち分かりませんまい
- 疲れただけの…お話匿名
- 怖い?くわはらあゆむ
- うーん?よく分かりませんでした。あいちゅん
- なんか長すぎて意味わかんなくなった 霊がここまで出来るなら未解決事件のオンパレードですな
- こわい、、ぽくり
- 過去の新聞検索したけど類似事件ないよね。そもそも子供の目に関する痛ましさからすぐに全国ニュースになるはずだから、創作か。やっぱり特命