「マズイ！」と思い、無理矢理に金縛りを解きました。そうしたら、体が動いたらと同時に黒い影もいなくなってしまいました。 余談ですが、体の細部を動かそうとするのではなく、体全体を動かすようなイメージで体ごと思い切り捻ると解けます。 そうして私はベッドから立ち上がり、開いていた扉を閉めました。これだけの話です。 「え、怖くないじゃん」って思う方もいらっしゃるかもしれません。 「たまたま、金縛りと不審者が同時に来ただけじゃね」って思う方もいるかもしれません。 後から私も恐怖を感じたのですが、私は金縛りの後にベッドから出て、ピクリとも動かない開き続けるドアを閉めに行ってるという事を明確に覚えていますし、実行しています。 また、このアパートのドアは自重で勝手に閉まるようになるタイプの非常に重い物で、強い風が吹いている訳でもなく、むしろ風が無い日なのにドアが開き続けているという事。そしてこのドアはオートロックタイプの物で、鍵を失くした際に頼んだ鍵屋さんでもピッキングできなかったほどの頑丈な鍵です。 それなのに、誰が鍵を開けて、ドアを開きっぱなしにしていたんでしょうね。 皆さんも夜の戸締りには気をつけてください。