
長編
スカーフ
匿名 3日前
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を見ていた。するとそこへ男の子と車椅子に乗ったおばあさんが入ってきた。彼女がいらっしゃいませーっと甲高い声で言う。私は、その時寒気がした。ゾーーっと背中をなぞられているような感じで、それは彼女も同じだったのか青ざめた顔をしている。お客さんは、あのーっと声をかける。もう一度男の子とおばあさんを見ると2人は、スカーフの元へゆっくりと、歩いていった。そして、1つ手に取るとおばあちゃんに手渡した。
「ばぁちゃんこれは、僕からの最後の誕生日プレゼントだよ。ばぁちゃんばら好きでしょう。」
「あぁ、ありがとう。大事にするよ。」
そして、レジに2人が近づいてくる。彼女は、駆け足でレジに戻ってきてお金を貰う。男の子の細く小さな手から。
その後、男の子達が、店から出ていくと彼女は、青ざめた顔で私に言った。
「あの子よ。あの子が夢に出てきた子なの……」
「はぁ?そんな訳……」
彼女は泣きだしそうな顔をしている。私は、信じてあげようと思い。彼女の背中をさすった。
三日後、風の噂であの、おばあちゃんが亡くなったと聞いた。そのおばあちゃんは、バラが大好きなのだそうだ。その後あとを追うように男の子が事故にあい死亡したそうだ。
あの時、夢に出てきたのは、男の子の生霊のようなものなのか、もしくは、それ以外のものなのか、そして、トイレに行った、あの時スカーフがあったのは、早く作ってくれという、サインだったのか、男の子は、おばあちゃんが亡くなると知っていて……
後日談:
- これは、フィクションです
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