
そして、未帆と一緒に校舎内へ。
校舎には、外靴を履き替える昇降口らしき場所から入って行った。
「広いね・・」
「そうだよね!」
未帆が言い、俺もそう感じた。昇降口のスペースは広くて下足箱も沢山あり、昔は1学年あたり4〜6クラスはあるくらいの大きな学校だったことを想像させる。当時の子供たちは、この学校が廃校になるとは夢にも思わなかっただろうな・・。当たり前だが廃校なので下足のまま入っていく。帰り道も同じとは限らないし。
そのあと、廊下を歩いて進んでいく。階段は校舎の端っこか中央くらいにあることは想像できるが何しろ暗いので懐中電灯の明かりをもとに気をつけて進んで行った。俺は未帆とはぐれないように気をつけて未帆を何回か見た。未帆はやや怯えたような顔をしていて可愛いかった。俺も相当ビビっていたのは間違いないが。建物は鉄筋コンクリートで廊下の床や壁が緑に塗装されているのが分かるが、塗装がだいぶ剥げていて元の塗装の朱色などが混ざっていた。
未帆と俺は、緊張感と周りに気をつけるためか喋らなかった。
そして、1階を進んでいくと、用務員室や職員室らしき場所の横を通る。
用務員室などはドアが開いていた。不気味なので中を懐中電灯で照らしたりしなかったが。職員室はドアや廊下側の窓がしっかり閉まっていた。ドアには鍵のようなものもついている。開くか試した訳ではないが、廃校でも職員室は施錠されているのかなと思った。廊下の窓からは職員室の様子が見えた。懐中電灯で軽く照らすと机が沢山あり、かつては多くの先生が働いていたことを感じさせられた。すると不意に未帆が
「ねえ、職員室を照らすのやめて。」
俺は「何で?」と聞くと
「んー、なんか、そういう必要も無い場所を照らしちゃだめだよ・・」
未帆は怯えているようで、何か隠しているような感じがした。俺も未帆から「何か見ちゃった」って言われるのも嫌なので、素直に懐中電灯の光を廊下に戻した。職員室を通り過ぎると階段があった。
「ここを昇っていくんだな!」
「うん・・」
俺と未帆は階段を昇っていった。階段もところどころ塗装が剥げていて、階段の滑り止めの部分も欠けていたりする部分もあり気をつけて進んだ。階段を進むごとに足音がこだまし、誰かがついてきているんじゃないかと錯覚してしまう。
未帆は、
「ねえ、静かに歩いて・・」
俺は未帆に
「お前、怖いんだろww」
とからかうと未帆は
「あんただって、怖がってるでしょ?」
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