
短編
魂を写す
匿名 2日前
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あなたは写真という物をご存知でしょうか…?もちろん知っていますよね。今や切ってもきれない関係にある私達と写真について…こんな話を紹介します
ある夫婦が子供の七五三の成長を記録に残そうと、3人で古ぼけた写真スタジオを訪れました。見渡す限り、スタジオ中に人の写真がびっしりと飾られています。白黒のものから現代的なフルカラーのものまで。気味が悪い…そう思いながら3人はさっさと写真を撮ってもらいます。
「写真は飾らなくてもよろしいのですか?」
「いいえ、結構です。」
そう冷たく言い残し、夫婦達は足早にスタジオを立ち去ろうとしました。しかし、子供が運悪く転倒してしまい、壁に激突…一枚の写真が落ちてきてしまいました。まずい、弁償しなければ…そう思って落ちた写真を見ると、写真に写った老人の目が文字通り真っ黒に変色しています…
「この方はもうダメのようですね、またのご来店をお待ちしています」
そう言われて気が付くと自宅に3人ともいます。夫の手には写真の入った封筒が掴まれていました。一体何だったんだ…?
その夜、一人暮らしだった隣人の高齢者が冷たくなっているのが発見されました。
皆さん、決して掛けてある写真を落としたりなんてしないで下さいね
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