
長編
コピペ ひょうせ 禍人形
匿名 4日前
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行って前に回りこんで圭介の顔を見たとき、俺は今時分たちが置かれている状況の深刻さに始めて気が付いた。
圭介はほんとにおかしそうに笑い声を上げているのだが、顔は無表情でしかも目からは大粒の涙を流している、それに何か臭いとおもったらどうやら失禁しているらしい。
圭介はまるで俺達の事が見えていないかのように泣きながら笑い続けている。
俺達が狼狽して圭介に呼びかけていると、その場で一番冷静だった健太が
「とりあえず圭介このままにしておけないし、合宿所まで運ぼう」
と言ってきた。
そして、俺達は圭介の手足と肩をもち外へと運び出そうと1階まで圭介を運んだ。
が、そこで問題がおきた。
ドアを開けようとした健太が声を震わせながら大声で
「ドア開かねーよ!」
と言ってきた。
俺達は圭介を廊下に降ろし、みんなでドアを開けようとしたのだが、さっきは簡単に開いたのに今はびくともせず、6人の中で一番体格の良い克也がドアにタックルしてみたのだがそれでもまるで開く気配が無い。
俺達は軽くパニックになり顔を見合わせていると、2階から微かに
「ホホホ……ホホホ……ホホホ……」
と、まるで抑揚の無い機械的な声というか音というかが聞こえてきた。
圭介はまだ床に寝転がされたまま笑っている。
とにかく外にでないといけない、そう考えた俺は、1階のリビングがガラスのサッシのみで割れば出れそうな事を思い出し、4人にそれを伝えるとリビングへと向かう事にした。
その時、ふと俺は階段の上を見て絶句した。
階段の踊り場の少し上ところから子供の顔がのぞきこんでいる。
月明かりが逆光になっていて表情とかは何も解らないが、顔のサイズや髪型からさっきの子供とわかった。
相変わらず
「ホホホ……ホホホ……ホホホ……」
という声も聞こえてくる、どうやら声の主はこの子供らしい。
しかし何かがおかしい、違和感がある。
俺はすぐに違和感の正体に気が付いた。
子供は階段の手すりからかなり身を乗り出しているはずなのだが、なぜか頭しか見えない。
あれだけ乗り出せば肩辺りは見えても良いはずなのだが……
俺がそんな事を考えながら階段の上を凝視していると、高広が
「おい何してんだ、早く出ようぜ、ここやべーよ!」
と俺の腕を掴んでリビングへと引っ張った。
俺には一瞬の事に見えたが、どうも残りの4人が圭介をリビングへ運び込み窓ガラスを割り、打
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- 長かったけど読みやすく怖かったです。南無
- 子供の霊怖いですねブルー
- 面白いねー いいねいいね匿名
- 話が長い!くわはらあゆむ