
中編
人殺人形 メリル
匿名 2016年2月14日
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この話は私が聞いた話ですが、わかりやすいようにそれを私が体験したかのように書きます、ご了承ください。
私が中学生の時、家の近くに中古おもちゃ屋がありました。
そのおもちゃ屋は薄汚れていて年季が入った感じでした。
中に入ると、目のない人形や腕のちぎれた人形、とにかく酷い姿の人形がたくさんありました。
しかしその中に箱に入った綺麗な人形がありました。
【人殺人形 メリル 】
この商品名が私の心を鷲掴みにしました。
私はこの人形を買おうと決意し早速購入しました。
家に帰って使用方法を見るとこう書いてありました。
〜使用方法〜
まずはじめにメリルちゃんに、「私はあなたが嫌い」と3回言います。
次に包丁をメリルちゃんの右腕に刺します。この時右腕以外に刺すとメリルちゃんは起きません。
包丁を刺したら「私を殺して見て」と言います。
そして1分経つとメリルちゃんが動き出します。あなたを殺しに
(対処法)
メリルの首を切断する
メリルちゃんに謝る
自分で自分をコロス
*謝る場合はお詫びの気持ちも込めて自分の右腕を刺しましょう
ぞっとしました。しかし、この時は好奇心が強くて使ってしまいました。
「私はあなたが嫌い」と3回言い、包丁で右腕を刺しました。
すると、人形が急に60 59 58 …とカウントを取り始めました。
私は怖くなって玄関に走りましたがドアはびくともしません。
そんなことをしてる間に残り20秒になっていました。
私は台所に向かい包丁を取り、押入れに隠れました。
人形が3 2 1 のカウントを終えた時あたりは静かになりました。
私はとても怖くて震えていましたが何の気配もしません。
私は勇気を出して押入れから出るとそこにしました。
外は静かで逆に君が悪かったのを覚えています。
私は震えながらリビングに向かいました。
すると背後から笑い声が聞こえてきました。
私はパニックになって逃げました。
逃げた先はトイレ。鍵をかけてひっそりしていました。
怖い。とても怖い。
後悔しても遅いのに私は後悔していました。
何分経ったでしょうか。廊下の奥側からペタペタと音がします。
(やばいっ!来る!)
私は息を潜めて包丁を握り直しました。
トントン
ドアを叩く音
トントントントントントン
ドアを叩く音はどんどん大きくなっていきました。
終いには、どんどん!と、破られるのではと思うほど強く叩かれていました。
するとドアの向こうから声がしてきました。
「○○!○○!いるんでしょ!」
その声はお母さんの声でした。
私は助かったと安心しました。
(私、生きてる!)
すぐにトイレのドアを開けました。
するとそこには誰もいません。
「こっちだよ。」
目線を下げた先には包丁を持ったメリルちゃんがいました。
私は声を失いました。
たっ、たっ、助けて お願い助けて
私はそう言いましたが相手は人殺人形です。
容赦なく足を切られました。
痛い!
私が膝をつくと次は太ももを刺しました。
痛い!痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
私は痛すぎて泣き出してしまいました。
しかし人形も私を切って刺して油断したのか一瞬よそ見をしました。
私は今しかないと思い人形の首を包丁で一太刀
切り落としました。
私は安堵の息を漏らしその場で倒れました。
気づいた時には病院で足には包帯を巻かれていました。
あの日以来もう私は人形を買っていません。
長い文失礼しました。
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