
中編
ぐるぐる
匿名 2日前
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私は出張で色々な地域へ営業で行き、色々なホテルへ泊まるのですが、そんな中で起こった心霊体験です。
当時、私は北海道のNという都市へ出張し、そこのビジネスホテルへ泊まりました。
休館と新館が隣接しているホテルで、私は休館の328号室に案内されました。
3階へエレベーターで上がり、廊下は古く、片側は窓で一番奥の非常口の手前の部屋でした。
何度か泊まったことのあるホテルだったのですが、この部屋は初めてでした。
ドアを開けて部屋へ入ると、ちょっと違和感を覚えました。
他の部屋と間取りが違いました。ドアを開けた右側は隣の部屋との壁で、ベッドが2つあり、左側にテレビ、テーブル1つとイスが1つ、ドアから左斜め奥にユニットバスがあったのですが、ベッドとユニットバスの間に変な隙間があり、特に気にはしなかったのですが、何か気持ち悪い雰囲気だけしました。
その時は、隣が非常口だから、ちょっと間取りが変わったんだろう、くらいに思っていました。
その日は部屋に荷物を置いて、友人と食事をして、飲みに行って、深夜12時くらいに部屋に戻り、シャワーを浴びてから、就寝しました。
何時ごろかわかりませんが、私はある夢を見ていました。
夢では、知り合いの女性と飲みに行って、次の店に飲みに行こうと言われ、両手を掴まれました。
そして、ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐると両手を持って回り始めるのです。
私は夢の中で、「おいおい、やめてくれ!やめてくれ!!」と言ったとたんに目が覚めました。
目が覚めてみると、私の両手を老婆のような、しわしわの青白い手で両手を掴まれていました。
ビックリして「うわぁーーー!」と叫んでしまいました。
しわしわの老婆のような青白い手は、ベッドと壁との隙間から出てました。
びっくりして起きると、どこからか掃除機の音が聞こえてきました。
今何時だ?と思って携帯で時間を確認すると、夜中の3時28分。
さすがに老婆の手も見間違いかと思って、再度寝ることにしました。
待てよ?こんな時間に掃除なんかするか?と思って、恐らく掃除をしているであろう廊下の方の部屋のドアを見ると、建付けが悪いのか、ドアの隙間から廊下の明かりが漏れていました。
見ていると、廊下を行き来するような影が見えたので、ああ、今掃除機を掛けているのかな?と思いながら、寝ようと思っていました。
ビックリした後だったので、流石に寝付けず、携帯をいじっていました。気が
後日談:
- 帰り道に夜のことを思い返してみて思ったのですが、あの時のドアからの光を遮るように人が動いているように見えたということは、掃除機を掛けていたのは部屋の中なのではないでしょうか? 掃除機を掛けるのに客が寝ていたので、客を起こして、掃除機を掛けた?働き者の掃除のおばあちゃんということなのでしょうか? 調べてみましたが、特にホテルに曰くがあるわけではなさそうでしたが、古いホテルなので、昔に何があったかまでは知る由もありません。
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