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中編

父と虫捕り

匿名 2日前
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幼い頃の記憶なので今となっては夢か現実だったのか、或いは2つをごちゃ混ぜにして覚えているのか定かではありませんが。 私が小学校に上がって初めての夏休みのある日。 父と大池公園という文字通り大きな池のある公園へ虫捕りに行きました。 その公園は大きな池を囲むように森があり、その中にアスレチック場、小さな美術資料館、神社、草野球場などがありとても広い公園です。 私の目当てはカブトムシで父の知恵や経験などを頼りに各スポットを探索していました。 10匹程捕まえた頃には夕空になりそろそろ帰ろうかと言う父。 出発地点(公園入口)から池を挟んだちょうど反対側の森に私達はいたので近くの池の端と端を繋ぐ橋を渡り出発地点に帰ろうとしました。 橋は幅2m程の木製でアーチ状ではなくフラット。 水面まで1m程という低い橋で、下を見ればフナやオタマジャクシなどの水性生物を観察できるという私のお気に入りスポットでした。 その日も好奇心ゆえ父の前を先導し、蓮や水草の影にチラチラと隠れている魚や虫を見つけると一喜一憂していました。 橋の半分程差し掛かった時奇妙な事が起きました。 水面を見ながら私が背後の父に何かの質問をしたと思うのですがその時父が 父「それは…」 とフッと言葉が途切れそれと同時に薄ら寒い風のようなものが吹いたような気がしました。 振り向くと背後の父が居なくなっていました。 私「えっ?」 途端に周りのセミの鳴き声がザワザワと胸を逆撫でるような嫌な音に変わりました。 煽られるように私も焦り出し周りを見渡しました。 すると私達が向かっている場所、すなわち出発地点側の遠くの岸をよく見ると何故か父がポッと立っていました。 正確には小さくてよく見えませんでしたが私は父だと直感しました。 話に聞く瞬間移動的な無機質な現象というわけでもなく不思議と恐怖ではなく暖かさや悲しみといった感情がこみ上げてきました。 気付いたら手を振りながら大声で父を呼んでいました。 セミの鳴き声に負けないように。 自分でもびっくりするほど大きな声でした。 父も手を降りました。 父「おい!」 肩を引っ張るような声にびっくりし、後ろを見ると父が立っていました。 父「うるせぇ!」 いつもの父でした。 ずっと後ろにいたのに私が急に叫び出したのでびっくりしたと言っています。 この間30秒程だったと思います。 帰りの車中で父に自分が見た事を話そうと思いましたが

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