
長編
お札の家
匿名 9時間前
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紙に文字を書いての会話となったが、むなしく、そして悲しくて、あまり多くの会話はできなかった。
もちろん、あの夜の事など聞けない。
しばらくそんな感じで過ぎて行き、もうじき退院というある日、見舞いに行くとSがいなかった。
聞けば、「昨日退院した」ということらしかった。
連絡ぐらいよこせよと思いつつ、Sに退院おめでとうのメールを送った。
ポストマスターからメールが返ってきた。Sはメアドを変えていた。
嫌な予感がしてあわてて電話するが、番号自体変えていた。
とにかく大学にくるのを待つしかないと思ったが、Sは来ない。
嫌な予感は的中した。S大学を辞めていた。
総務課で実家の番号を調べて欲しいと頼んだが、
「辞めた生徒の電話番号を勝手に教えることは出来ない」とのコト。
完全に連絡をとる手段が途絶えた。
その後約2年間、俺が大学在学中はSに会うことはなかった。
この話には後日談があり、それがつい最近わかった真相なんですが、
明日も仕事があるので、今日はここまでで落ちます。
【後日談】
最近Sと再会した。キッカケは、同じサークル内の後輩が、Sと同じ地元だとわかってからだった。
後輩に無理言って、先々週の土日を使って、Sの地元に案内してもらった。
中学まで良くSと遊んだというその後輩は、Sの自宅も知っており、
少々強引かと思ったが、前々からSが気になってしょうがない俺は、Sの自宅を訪れた。
朗らかな感じで背の低い、活発そうなSの母親が出てきた。
事情を説明すると驚いていたが、すぐにSを呼んでくれた。
玄関にSが出てきた。髪を坊主にしていた。
突然の訪問に目を丸くしていたが、「よぉ…」と苦笑いしながら、罰の悪そうな声を出した。
本当に久しぶりにSの元気そうな姿を見て、俺は泣きそうになった。
部屋に上げてもらい、色々と話しを聞くコトにした。
妙に緊張してよそよそしい会話だったが、Sは次の様に答えてくれた。
(以下、長い話しなので、ポイント毎に要約して書いていきます)
1、あの夜何が起こったか。
爆睡する自分の横で、ひたすら眠れなかったS。眠れなかったというか、Sは敢えて眠らなかった。
朝まで絶対に気を緩めまいと、固く心に誓ったらしい。
そして深夜、寒くなったSは、布団を取りに押し入れを開けた。
そこにあの女がいた。
Sがリアクションを取る間も無く、その女はSに重なった。
そこ
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- ヤバい心霊スポットって、行くたびに精神陥るってさまなちゃむ
- 怖いー、さ
- コメ欄に逃げてきたyoshiyoshi
- コピペまゆ
- オカ板で見たわ でも、大変やったね お疲れさんイリミナ
- 本当にあるんですねぇ~わーい
- 地元なのでいったことあります! ダミーの方だけですが、 ダミーの手前の道で 一緒に行った霊感のある子が、 でかい顔が自分の隣にいるのを 見たそうです!66
- コピペエエエエエとめいとぅ
- よろしくなんか怖いわー坂元しづか
- 霊も乗り換えするんだな…オカルト好き