
中編
ばあちゃん家
匿名 3時間前
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私は、中学生の頃よく『ばあちゃん家』に遊びに行ってました。私の自宅から自転車で15分程度の場所に、ばあちゃん家はあったので、学校帰りなどは、ばあちゃん家でテレビを見たり、ジュースを飲んだりして、遊んでから帰るのが楽しみになっていたと思います。
友人の家も、ばあちゃん家の近所だったので、なおさらだったかも知れないです。
ある夏の日、お盆の頃だったと思いますが、たくさん親戚が『ばあちゃん家』に集まって、子供の私には難しい話しをしていました。
親戚のおじいさんが『外から誰かの声が聞こえる!』と唐突に言いました。他の親戚達には聞こえてないみたいですが、私も確かに『うめき声!』を聞きました!
親戚のおじいさんは、外に出て誰か居るのか確かめましたが、夕暮れ時の田舎の古民家に、確か居るはずもありません。私は直感的に、とても嫌な胸騒ぎを感じて、不安感が爆発してしまいそうになりました!
月日は流れて、秋に近くなってきた頃、私の記憶からあの時の『うめき声』が消えてきた日、鮮烈な恐怖が私を襲いました!
私は土曜日の夜、ばあちゃん家に泊まり、日曜日は友人と遊ぶ約束でうかれてましたが、日曜日の明け方に『うめき声』の正体が私の前に姿を現したのです。
ばあちゃん家は『6畳間が3部屋』直接的に続く平屋の古民家です。その3部屋を結ぶ、長い板張りの縁側の先から、『ゴロゴロ…ゴロゴロ…』と、何か固いものが転がってきては、私の寝ている真ん中の部屋の前で止まります!
私は、ものすごい恐怖と緊張とで、布団を頭からかぶって耐えてましたが、布団の中の熱気と息苦しさが限界になりそうな時、そのゴロゴロ音は、止まりました!
私は、布団の隙間から見える明け方の薄明かりもあって、勇気を出して、ふとんから顔を出しました。『あー!良かった!誰も居ない!』予想した結果ではない事に一瞬ホッとしましたが、薄暗い天井の隅に浮かぶ『虚ろな男の顔』に全身から力が抜けてしまいました。
『虚ろな顔』が、うぅ、痛い!と、うめき声を出します!私はただ呆然と見ていることしかできません。どのぐらいの時間だったか、凄くながく感じました。不意にその顔は、すーっと消えていきました。
その事があってから、ばあちゃんは体調をくずして、みるみる弱ってしまい、私はどうしたら良いのかわかりません!親戚に相談しても、学校の先生に相談しても、何一つ解決策はありませんでした。
しばらくしてから学
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