
長編
自分じゃない自分
匿名 3日前
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には、R君の言う1回目の電話をかけた履歴が残っていなかった。
でもその日以来、R君との電話の度に変な現象が起き始めた。
俺は電話して話したはずのことをR君は覚えてなかったり、R君は話したと言うけど俺は聞いてない話をされたり、お互いのケータイにある発信履歴と着信履歴の件数と時間が合わなかったり。
(俺はR君に今日1回しか電話してないのに、R君のケータイには俺からの着歴が2件ある等)
それは正に『自分じゃない自分』がいるとしか思えないような現象だった。
更にはR君との電話中、R君の電話にキャッチが入ったのだが、その相手が俺の番号からだったなんてこともあった。
こんなことが1~2週間続いたから、当然お祓いの話になったんだけど、それで気づいたこともあって、それはお祓いの話をした時、相手にお祓いを反対された場合、その電話を相手は必ず覚えていないことだった。
つまり俺らの声を使って電話してくる『自分じゃない自分』は、お祓いを反対するってことだから、それで『本物』か『自分じゃない自分』か確かめられると。
気づいたら気づいたで余計怖かったけど。
でも正直、こんな不可解な現象が10回以上起こっても半信半疑だった。
だってR君相手でないと起こらないことだから、変な話、R君が演技したり嘘をついたりしてるだけの可能性があったから。
そこで俺はR君に「2日ぐらい一緒に居てみよう」と提案し、そうしてみることになった。
その日は俺の家にR君が来てくれて、とりあえず車で走るかって感じになったから、俺は助手席に乗った。
しばらく走っていると、カーステレオの上の小物置きに置かれていたR君のケータイが鳴った。
R君は運転しながらケータイを手に取って画面を見たんだけど、目を見開いて驚いた顔をしたかと思うとすぐ、車を路肩に止めて
「お前、電話かけてないよな?!」
と、青ざめた顔で必死に聞いてきた。
俺はその時、ケータイでゲームしてたから、電話できないと言ってケータイの画面も見せた。
当時はガラケーだったから、何かをしながら電話するなんてこともできなかった。
するとR君は青ざめた顔のまま、ゆっくりとケータイの画面を見せてきたんだけど、画面には俺の名前とケータイ番号が表示されていて、本当に間違いなく着信していた。
俺とR君のどっちが出るのかで少し揉めたけど、自分からの電話には出たくないと、俺は必死に拒否って、R君に電話に
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chat_bubble コメント(13件)
- コメント失礼します 3ページ、下から8行目の「足跡」は、「足音」でしょうかクロヤギ
- 演出上手い!他の話も見たーい!!怖い話大好き過ぎて何かに取り付かれた人間
- 上手!他の話はまだですか?笑びびり
- 恐いですね、生霊は一番怖いですものね 無事でよかったです!さら
- 北海道のモモンガさん、コメントありがとうございます! また上げるので、是非読んでほしいです! ただ名前のプロファイルの変更ってどういうことですか?( ;∀;) 分かれば是非するので、教えて下さい!!雲
- 凄い体験されましたね。でもほんと読んでて怖かったです。 プロファイルの名前を変えて頂ければまたお邪魔できるのにな〜なんて思ったます(笑) またの投稿あればぜひ読みたいです( •̑‧̮•̑ )北海道のモモンガ
- とくさん、ありがとうございます! シンプルでストレートな言葉なので、余計嬉しいです!!雲
- 匿名さん、そうなんですよ!色々と話も聞けるので!! ただR君は別件で色々あって、今はもう会えないんですけどね(´・c_・`) その話も今度のせますね!!雲
- とても上手。怖い。またお願いします!!!!とくさん
- 菜々氏さん、ありがとうございますm(__)m 初めての投稿だったので、とても嬉しいです!雲