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四隅の怪
中編

四隅の怪

匿名 2015年1月22日
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これは有名な話なので、聞いたことある方も多いだろう。 ある登山者が、5人でパーティーを組んで冬山を登っていた。ところが、天候が急変し雪崩に巻き込まれてしまう。 どうにか4人は助かったのだが、一人は命を落としてしまった。 4人は、その1人を担ぎ下山を試みるが、 吹雪にあい、とにかく身を守るために、安全な場所を探した。 少し歩くと、古く使われなくなった山小屋を見つける。 山小屋には、暖をとる為の道具はなく、 ぼろぼろになった、毛布が一枚だけ残っていた。 1人が、「眠いよ、とても眠い」と、 座り込み、うとうとし始めた。 しかし、眠ってしまうのは危険だった。 どうにかして、休みたい、でも全員が一枚の毛布にくるまって眠ることは厳しい、 もう1人が提案した。 「そうだ、誰か1人が起きて、左回りに次の奴を起こそう、順番に30分ずつ睡眠を取ることにしよう」 その提案は、すぐに取り入れられた。 1人ずつ、30分ずつ眠り次の人を起こして行く、先ずリーダーが起きていた。 30分して、壁にもたれる1人を起こしに、肩を叩いた。 リーダーはようやく眠りに入る。 そして、また30分して、次の人が壁の隅にもたれる1人を起こしに掛かる、こうして壁づたいに全員が1人を起こして行く。 翌朝まで続けられた。 誰も凍てつくことはなく、無事に夜があけた。 4人は、少しずつ休めたおかげで、少し元気を取り戻していた。 四隅にもたれて4人は座っていたわけだが、 1人、命を落とした仲間は真ん中に寝かされていた。 4人はこの仲間を山小屋に残すことしか出来ない、なぜなら、下山するのに、自分の命を守ることだけが、精一杯の天候は続いていたからだ。 4人は仲間に手をあわせ、頭を垂れた。 申し訳なさと、悲しみが彼らを襲うが、どうにも出来ない現実はそれ以上に強かった。 下山する中、天候は安定して来て、また彼らに精神的ゆとりを取り戻させていた。 仲間の1人の死を下山した彼らは、すぐに届け出て、遺体となった仲間も後に家族の元に帰る。 さて、この四隅の怪には、 あり得ないことがある。 4人が順番に隣の人の肩を叩き、続けることは、本来不可能。 A→B→C→Dとここまではいい、 さて、順番からAの肩を叩けるのは誰だ? 図にすれば分かりやすいが、Aの肩を叩くのは、もう1人5人目の人間が必要である。 4人の間で、下山後話題となった。 みんな震え上がったという、もう1人はきっとこの亡くな

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