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長編

天国からのお見舞い

けいすけ 3日前
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…と、優しく微笑み頭を撫でてくれました。 「食欲無ければ、果物はどんどん食べなさい。お父さんとお母さんに甘えなさい。」 と言うと光の中に入って行きました。 其処で夢が終りました。 身体は少し楽になっていました。 「果物は食べられるかな?栞の大好物の苺だよ。」 「食べられる物は少しでも食べなさいね。」 両親の優しい気遣いに涙が少し出た。 両親の愛情と姉の愛情で体調は持ち直せました。 そんな私の傍らでまだしつこい風邪に苦しむ祖母…。 朝、お線香を上げたときに姉にお礼と祖父に祈りました。 「祖父ちゃん、祖母ちゃんが苦しそうで可哀想だし心配だから助けて。見ているの辛いよ。」 そう呟きながら、手を合わせ祈りました。 目を開けたときに、確かに見ました。 祖父ちゃんの遺影の周りに光るモヤモヤが浮かんで、遺影の祖父ちゃんが優しく微笑んでいます。 助けてくれる…そう確信しました。 その日の晩に、私は目を覚ましました。 すると、祖母の枕元に祖母とそっくりの顔立ちのお婆さんが居ました。 オレンジ色の優しい光の中に包まれ、祖母の枕元に正座していて祖母の頭を撫でていました。 私の視線に気が付くと、ニッコリ笑い大丈夫と言うように頷きました。 その後、寝ている私を祖母とそっくりの声の主が頭を撫でながら「有り難うね…自分も具合悪いのにばあちゃんを気にかけてくれたね。優しい娘に育ってくれたね。」と言い枕元を通り過ぎました。 …祖母はその日の朝に回復して、後は軽い声枯れのみでした。 一方、弟はインフルエンザにかかった一昨日の晩に高熱のために意識が朦朧としていました。 しかし、一晩で回復していました。 身体は丈夫な子なので治りは早いようでしたが、どうやらそれだけではありませんでした。 「そう言えば、拓也がこんな話をしていたのよ。」 …と、祖母がこんな話をしてくれました。 一昨日の晩に弟は高熱のために意識が朦朧としていました。 駄目だ…と思った時だそうです。 弟が寝ている布団の横に祖父と見たことがないおじさんと大叔母(祖母の姉)が座っていたそうです。 「祖母ちゃんを大事にしてくれる優しい子だね。」 「有り難うね。」 「拓也は優しい子だから、祖父ちゃん達が助けてやるからな。安心しなさい。」 と言い消えたそうです。 目が覚めると、身体が一気に楽になっていたようでした。 「栞と拓也はばあちゃんを大事にしてくれる優しい子達なのを上から見ていて分かっているから助

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