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短編

お化け屋敷と五百円

カナ 3日前
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理由なんて無かった。 私はただ、遠くに出かけたいだけだった。 私は電車に乗っていた。 車両が一車両しかない、田舎の電車だ。 私は家族に許可を取らず、ましてや伝える事もなく、携帯も持たずに鍵と財布だけを持って家を飛び出した。 小学六年生の事である。 「やっと着いたよぅ」 私と一緒に遠出をしたAが呟いた。 二人で電車に乗り、やはり田舎な駅に着いた時だ。 私はAの独り言に顔をしかめつつ、Aに聞いた。 「……で、お前はどこに行きたい?」 「何も考えてないけど。適当にご飯食べよう」 私とAは近くのファーストフード店に入った。 一時間後。 ファーストフード店から出た私たちは、適当にそこら辺をぶらついていた。 道の途中、お化け屋敷を見つけたので、 私たちは当然、何の迷いもなく中に入った。 Aは楽しそうに叫んでいたのだが、私はどうにも面白くなくて叫ぶも何も無く、 ぶらぶらと迷路を楽しんだだけだった。 外に出ると、ある事に気がついた。 Aがいない。消えていた。 私はAの名前を呼びながら、そのお化け屋敷の周りを走っていると。 「あ、いたいた!」 なんと、Aがこう叫びながらこちらに向かって走ってきたのだ。 そして、言った事がこれだ。 「もう、どこ行ってたんだよ!俺が五百円落としたから一緒に探してって言ったのに、いなくなっちゃうし。五百円諦めて、お前を探してたんだぞ!」 私は最初、訳が分からなかったのだが。 一緒にお化け屋敷に入ったのは誰なのか? それに、五百円……。 お化け屋敷に入る時に使った金額だった。

後日談:

  • Aの五百円は、結局見つかりませんでした。どこ行ったんだろう五百円(察していただきたい)。 小説風なタッチで書いてみました。 読みづらいとは思いますが、そこは見逃してください……。

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  • 怖い
    ママ
  • その五百円、誰かが使った、っていう事ですよね?
    カエル
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