私には霊感はない…と思ってますが、あるアパートに住んでいる時に不思議な体験をしたのでその話をしようと思います。 そのアパートは1Kで洗濯機(二層式)と乾燥機が備え付けてありました。 最初は何故？と思いましたが、隣に建っているアパートがこちらのアパートより階数が多く、影になって陽があまり当たらないので納得しました。 家賃も安いのも…坂のかなり上にあって、車やバイクがないとかなり不便だからと思ってました。 でももしかしたら別の理由があったのかもしれません。 私は新聞配達の仕事をしていて、バイクも店から借りてたので不便は感じてませんでした。 朝夕配達していたので、寝る時間は朝刊が終わった後、夕刊が始まるまでと世間とはずれた生活をしていました。 独り暮らしが長いせいか、音と灯りがないと不安になる私は、寝るときも電気とテレビは付けっぱなしにします。 目が覚めたとき、暗くて無音なのが嫌なので…w ある日ふと目を覚ましたとき、違和感を感じました。 ボンヤリしながらも視界が暗い…音が何も聞こえない… 今何時？寝過ごした？ でも寝坊して夜になったとしても電気は付いてるはずです。 壁の方を向いて寝ていたので、テレビの方を向こうとした時、金縛りにあっていることに気付きました。 ？！ 始めての体験で動揺しました。 金縛りって疲れて体が硬直してるだけって聞くし… どうにか体のどこかを動かそうともがきますがピクリともしません。 すると…掛け布団が足元の方で引っ張られてるのを感じました。 ぐいぐいって感じじゃなく、ぐっ…ぐっ…と弱々しくゆっくり… 何かいる！ 背筋がゾッとしました。 首も動かないので確かめることも出来ません。 起き上がらなければヤバイ、と思い、心の中でお経を唱えながら『動け、動けー！』と必死に叫んで体を動かそうとしました。 するといきなり金縛りが解け、ガバッとベッドの上で上半身を起こす事が出来たのです。 その瞬間、テレビの音が耳に届きました。 まだ昼間で部屋の中も明るいままです。 何だったのだろう、今のは… 霊体験的な事は初めてだったので心臓がバクバクしていました。 ほぼ同じような体験をもう一度しました。 目が覚めると薄暗くて音がなくて… 同じように壁側を向いて寝ていました。 が、今度は足元ではなく、背中側…すぐ後ろの布団を引っ張るのです。 もちろん姿は見えないのですが…何故か小さな女の子が居るように感じました。 ヤバイヤバイヤバイ… 焦って私は前の時のようにお経を心で唱えながら起き上がろうと必死になりました。 「※＃×Ж＠？！」 自分でも分からない言葉を叫びながら跳ね起きました。 他にも変な体験をしました。 眠っていると突然物凄い風が吹き、飛ばされそうになったのです。 当時使っていたベッドは組立式のパイプベッドで、頭と足元にパイプのアーチみたいなのがあったのでそれに捕まり、飛ばされないように必死に堪えてました。 飛ばされてはならない…そんな思いでいっぱいでした。 ふっと風が止み、はっと目覚めると普通にベッドの上でした。 もちろん、部屋の中は何の変化はありません。 夢だったのか？ とも思いましたが手にはパイプを掴んだ感触がしっかりと残っています。 もしかしたらあの時、魂だけが飛ばされようとされていたのかもしれない… 手を離していたらもしかして… と今では思っています。 そんな事があって、この部屋には何かいるのかもしれない、と思うようになりました。 見えないけど、気配を感じる… そんな毎日に段々私は… 腹が立ってきましたw そして或夜… 気配を感じてブチキレた私は心の中で(実際に叫ぶと近所迷惑なのでw) 『居るだけならまだしも眠りの邪魔すんじゃねぇよ！誰か知らんが今の家主は私だ！ここに居たきゃ家賃払え！払えないんなら出てけ！！！』 (注:私は女ですw) と思いっきり叫び散らしました。 強気の私に怯えて出ていったのか？ それ以来、金縛りもなく気配もしなくなりました(笑) やはり生きてる人間の方が強いのですかね？ 気の弱い霊だったのかな？ 相手によっては返り討ちにあうかもしれないので、霊に喧嘩売るような事は… 皆さんはしないでくださいね(^_^;) 長々と失礼しました～