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長編

首刈り地蔵にお供えしてはいけません

匿名 2日前
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校に通わせてもらえなくなった。 母と一緒に町役場に抗議しに行ったが話を聞いてもらえない。 どうにもならない。ここではとても生きていけない。 東京にでも引っ越そうと話したがじいちゃん、ばあちゃんはここを離れたくないという。 生まれてからずっとこの町で過ごしてきた。 死ぬ時もこの町で死にたいと。自分たちは大丈夫だから二人で東京へ行きなさいと。 母はかなり心配していたがここにいては俺は学校へ通えないし母も働くところがない。 生活がまともに出来ない。 母と俺は東京へ引っ越すことにした。 実家にはまめに電話をし食品など荷物を送っていたが、 しばらくして電話線を切られたらしく電話が通じなくなった。 町に買い物に出たときに公衆電話でこっちにかけてくる以外は 手紙が連絡手段になってしまった。 帰省した時電話線を直そうといったが、 じいちゃん達はこのままでいいという。たぶん他にも何かされていたと思うけど、 何かすべてをあきらめているというか受け入れているというかそんな感じだった。 それから何年か経ち俺は高校に入学した。 高校生になってもあの町のことが頭にあった。 とんでもないことをしてしまったとかじいちゃん達に悪いことをしたとかいう 理由ではなく、あれ以来あの足音と声が未だに聞こえるからだ。 別になにか起こるわけじゃない。ただ聞こえるだけ。 それでもやはり不気味でいい気分じゃない。 ある日、運送会社から電話がかかってきた。 実家に荷物を送ったが何度行っても留守だと。 嫌な予感がした。というよりも半分ぐらいそうなんじゃないかと思っていた。 何かあれば電話をしてくるはずなのに何度行っても留守。 すぐに実家に行くことになった。 家についたのは夜遅くなのに、家に明かりはない。玄関を叩くが応答がない。 玄関は引き戸で簡単に外すことができる。 ドアを外し一歩家に足を踏み入れた瞬間に確信した。 ものすごい腐臭がする。 母を見ると少し嗚咽を漏らし震えていた。 中に入り明かりをつける。どこだろう。 寝室かな?玄関を入り右へ進んだ突き当たりが寝室だ。 寝室へ行く途中の左の部屋のふすまが開いていた。仏間だ。 ちらっと見るとばあちゃんが浮いていた。首を吊っている。 じいちゃんは同じ部屋で布団の中で死んでいた。母は子供のように泣いた。 とりあえず外に出ようと言っても動こうとしない。 警察を呼ぼうとしたが、まだ携帯

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  • 言わずもがなですが、その後、東日本大震災で町は全滅したのですね。首狩地蔵恐るべし。
    防空頭巾
  • 村八分で役場も役に立たないのに、郵便と警察が機能する不思議 村八分なら郵便や宅配物なんて勝手に捨てられるよ
    陸奥
  • 祖父母 様、お気の毒に…
    K
  • うちの町にも首無し地蔵あるわ(´Д` )それだったら怖!
    ( ´_ゝ`)
  • じいちゃん… ばぁちゃん…(´;ω;`)
    イリミナ
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