
短編
男の子
匿名 2日前
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私が小学生の頃だからもう10年以上前の話。 近所に霊園があって春になるとそこにある川?でおたまじゃくしが捕まえられるから友達3人とよくとりに行ってた。
その霊園出るまでがちょっと薄暗くて親にいつも「暗くなる前に帰ってきなさいね」って言われてた。小2とかだったし、遊ぶのに夢中になって気づいたらもう暗くなっててみんなで慌てて帰ったんだけど、入り口のところまで私のお母さんと学校帰りのお姉ちゃんが迎えにきてくれてて、「危ないからあんまり遅くまで遊んじゃダメよー」ってやんわり注意された。
その後私だけ帰る道が違ったから別れたんだけど、その時にお母さんが「ねぇ、あの子は誰?」って言うの。お母さんその時遊んでた子たちみんな幼馴染だし、知らないはずないから不思議だなーって思った。
「AとBとCだよ」
「違う違うその3人はわかるよ。もう1人いたでしょ?」
「いないよ。いつもどおりだもん。」
「えー。Cくんの後ろに背の小さい男の子、いたでしょ?」
そこでちょっと怖くなってお姉ちゃんにいなかったよね?って聞いたらお姉ちゃんも見てないって言ってた。
家に帰ってからお母さんに詳しく聞くと、男の子は私より少し背が小さくて、ニコニコしながら話を聞いてたらしい。悪い子って感じはしなかったよーって言ってた。そのあとはAたちの帰る方向に行っちゃったみたいなんだけど、私たちが楽しそうだったからついて来ちゃったのかなって話になって終わった。
ただ、少し怖いのがその次の日からCの様子がちょっとおかしくなった。言葉遣いとかいままでとはちょっと違う、みたいな。 次の年にCは転校しちゃったから、取り憑かれたのか、なにかあったのかはわからないんだよね。
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