
中編
コピペ 壊れた人形
匿名 4日前
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らくしてな、村である事が起こった。
その子の写真が、次々と村のいろんな場所から見つかるようになった。
その子が裸で立ち、こちらを見つめている写真がな。
誰もそんな写真を撮った覚えはない。どういう事なんだと村中恐怖で包まれた。
見つかった写真は八枚。どれも同じ写真だった。だが、当初は穴などなかったんだ。綺麗な体が写っていた。
村の連中はすぐに全部破り捨てちまったんだがな、しばらく経つとまた村のあちこちから写真が出てくるんだ。
かならず八枚、同じ写真がな。
捨てては見つかり、見つけては捨てる。それが繰り返されているうちに、写真に変化が起こった。
写っているその子の体に、だんだん無数の穴があいていくようになったんだ。新しく見つかる度に、体中に穴が増えていく。
腕、足、顔。どんどん不気味な姿の写真に変わっていった。
それが決定的な恐怖となり、村の連中はとうとう捨てるのをやめ、その子の怨念を恐れて写真を祀る事にしたんだ。
だが、八枚の写真は日に日に体の穴が増えていった。
最初に言ったとおり、結果的にはそれぞれ一箇所が残された七枚と、全身穴だらけの一枚になった。
その後、村がどうなったかは知らねえが今はもうない。
ところが、写真は外に持ち出された。
村を出た連中が一枚ずつ分け、それぞれの家系で代々保管されるようになったらしい。
今じゃ八枚ともまったく別々の場所にある。地域もばらばらだろうな。
八枚のうち、一枚だけ見ちゃならねえのがある。顔に穴がない写真だ。
他の写真は穴だらけで顔の判別もつかねえ。だが、一枚だけ穴がないおかげではっきりと顔を見れてしまう。
その子の顔は知っちゃならねえんだ。
これがおっちゃんが話した話だ。(ある程度は簡単にまとめたが)
聞いた時は一気に酔いがさめた。そのままは長くて書けなかったが、かなり細かい話まであった。
関係あるかは知らんが、おっちゃんは他の話や会話では関西弁もとい和歌山弁だったのに、この話だけ標準語で話した。
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- 酷い話Σ(・□・;)ブルー