
長編
前世の話し?
匿名 3日前
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か知ってるのですか!?」と聞いてきました。
私はワケが分からないので、ただただ驚くだけでしたが、友人は青ざめた顔で「俺が埋めたやつと思う」と言いました。
私は驚きと恐怖のあまり、友人に対して「埋めたって、いつよ?そもそも誰を埋めたと?」と捲し立てました。が、友人は「それは分からん」としか言いません。
とりあえず、業者の方が警察を呼び、パトカーや刑事課の人が大挙してやってきて現場検証などを始めました。友人が変なことを言っていたため、私たちは警察署に任意同行されました。
警察署に着くと私たちは別々の部屋に案内され、事情聴取されました。私は本当にワケが分からないので、友人がおかしくなり始めたころのことからそれまでのことをただそのまま説明しました。刑事さんはポカーンとして、「や、そんなオカルトみたいなこと言われてもねぇ…」と困惑し、私も説明のしようがないため、二人で気まずい雰囲気になっていました。
帰る前に友人を担当した刑事さんから聞いた話では、友人は「俺が殺して埋めたと思うけど、他には何も分からない」と繰り返すばかりで、刑事さんも困っていたそうです。
2時間か3時間ほど経ったころ、帰って良いことになりました。係長という刑事さんによれば、「現時点で今回発見された二体のご遺体とあなた方は関係がないと認められますので、帰って頂いて大丈夫です。必要があれば、後日お呼びするかもしれませんが、多分しないでしょう。お話しできる範囲で話しますが、現場の配管は確かに昭和初期のもので、ご遺体はその下に埋まっていましたから、亡くなられたのはその前と言うことで間違いないでしょう。あなた方がお産まれになる遥かに前の話です。道路の舗装も昭和の前半の話で、あなた方が生まれる前のことです。白骨状態な上に、一見して古いご遺体なので、解剖しても死因の特定は難しいと思います。いずれにしてもあなた方は無関係です。ご友人のことは不思議なことですが、偶然と言うしかないでしょう」とのことでした。
警察署を後にし、友人と帰路に着きました。
友人はまだ混乱している様子でしたので、とりあえず実家に帰して親御さんに事情を説明しました。不思議なことではあるけれど、所詮は偶然でしかなく、本人は夢と現実がごっちゃになって混乱しているようだと。しばらくすると、驚く親御さんを尻目に友人は疲れからか倒れるようにして眠ってしまいました。
あの日から一週間ほど経つと、友人も落ち着いてはき
後日談:
- 8/12 友人が亡くなっていました… 帰宅したところ友人のご両親から残暑見舞いが届いており、友人が亡くなったことが書いてありました。 いったいどうしたことかと友人宅に電話したところ、お父様が出てお話ししてくださいました。 話をまとめると、 7月頃から「もう一回殺される、殺したやつらがくる」などと言って酷く怯えるようになった。 入っている新興宗教の地区の幹部に偉い人を呼んでもらって祈祷をしたが効果がなく、心療内科に連れていったものの、暴れるわけではないし自殺言動もなく、本人が拒否したことから入院は叶わなかった。 そして、それから間もなく、朝から起きてこないので部屋を見に行ったところ、家族に対して先立つことの詫びと、「苦しんで殺されたくないから、自分でやります」というようなことを書いた遺書があって、本人はいなかった。 その日のうちに、近くの公園で首を吊って亡くなっているのが発見された。 コロナのこともあり、近親者のみで葬儀を行い、残暑見舞で報告した。 とのことでした。 話を投稿した前日のことです。 気休めですが、神社でお祓いしてきます。 偶然のはずですが。
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- 僕の前世は「鳥」がいいな、もし、来世があるなら「鳥」になりたいwつばさ
- 僕の前世は「犬」が良いな〜 (*´ω`*)(´・ω・`)