本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

中編
自転車チャンピオン
自転車チャンピオン
中編

自転車チャンピオン

2016年6月23日
怖い 728
怖くない 557
chat_bubble 6
18,217 views

十数年前、私は、ネパールにいた。

今回は、その時、ネパールで遭遇した「自転車チャンピオン」の話をする。

私は、市内を観光するため、自転車を借りることにした。

店に行くと、ネパール人の青年が色々な自転車を紹介してくれた。

自転車についてとても詳しい青年だったので、

私が、

「とても詳しいですね」

と言うと、

彼は、

「僕は、ネパールの自転車チャンピオンだ!」

と言った。

確かに、店のある場所はネパールで人が集まる場所だし、このような場所にこの若さで店を出すんだから「よっぽどすごい人なんだな」と思った。

色々な自転車を紹介してもらった私だが、いい自転車はやはり値が張った。

お金がなかった私は、

「チャンピオン、色々紹介してもらって悪いんだが、なにぶん私にはお金がない。だから、一番安い自転車を貸してもらえないだろうか。」

と言った。

自転車チャンピオンは、爽やかに

「OK!」

と言って、自転車をもってきてくれた。

その自転車には、サドルがなかった。

立ちこぎ専門の自転車だった。

私は、正直驚いたが、せっかく出してもらったので

「Th、Thank you…」

といって借りることとした。

数分後、私の借りた自転車のサドルにはブロッコリーがあった。

私には立ちこぎ専門車で一日市内を観光するチャンピオンのような体力がなかったのだ。

チャンピオン・ブロッコリー号は快適であった。

私は、自転車にサドルがあることの大切さを知った。

私が自転車を走らせると、さすがはネパールチャンピオン所有の自転車である。

とても有名な自転車なのであろう。

多くの人がこちらを見て何やら話しているのが目に入ってきた。

私は、気にせず自転車を走らせた。

ある坂道にさしかかったとき、おばさんが近寄ってきた。

おばさんは英語が話せないらしくチャンピオン・ブロッコリー号を指さし、私の目を見た。

私は、

「あなたの言いたいことはわかります。やっぱり変ですよね。だって、サドルにブロッコリー刺さってるんですもん。そんなのするのは大阪のオバチャンくらいですもん。でもね、借りた自転車にサドルがなかったんですよ。だから、しょうがなくブロッコリーを刺したんですよ。もう、見なかったことにしてもらえませんか。私、外国人ですし、日本には日本の文化があるんだよ(怒)!!」

と言いたかったが、そのような思いを英語やネパールの言葉で伝える語学力がなかった。

私は、おばさんに、自分の気持ちを一言にまとめて

「TRAINING!」

と答えた。

おばさんは

「OK…」

1 / 2

後日談:

後日談はまだありません。

アバター 001_012

はじめまして、よろしくお願いします。

投稿数 10
怖い評価 7k
閲覧数 179k

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(6件)

コメントはまだありません。

0/500

利用規約をよく読んで、同意の上でコメントしてください。

・連続コメントは禁止しておりますが、新規登録・ログインすることで、連続コメントも可能となります。

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.2.33

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

label 話題のタグ

search

【参加型】投稿企画・タイアップ企画

  • 禍禍女
  • 心霊スポット
  • 意味怖

一息で読める短い怪談

読み込み中...

じっくり染み込む中編怪談

読み込み中...

深夜に読むと戻れなくなる長編怪談

読み込み中...
chat_bubble 6