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長編

黒い靄(もや)

2日前
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私が中学1年生の時の話です。 うちは3人家族で毎年お盆には母方の実家に 帰省しています。 私の母方の実家は東北にあり、農業で 生計を立てています。 家の敷地も広く、建物が3つあります。 1つは主に生活をする家(母屋というものでしょうか)。 2つ目は農作業に使う道具などを入れている建物。 そして1番奥に神社のようなものがあります。 鳥居も付いていて立派なお社が建っています。 私はその存在を小学5年生まで知りませんでした。 かなり奥のほうでしたし、道具を入れる建物が 大きかったので、わざわざ見に行かなければ 見えない位置だったのです。 私がその神社を知ったきっかけはいとこが 肝試しをしたいと言い出したことでした。 私にはいとこが2人おり、姉のSと弟のYです。 Sは私の一個上で怖いもの好きなくせに怖がりで 私と彼女はあまり気が合いませんでした。 だからSが肝試しをしたいと言ったとき、 どうせ途中でやめたいとか言い出すだろう、 と思って取り合わず、 「行きたいなら1人で行ってくれば」 と言いました。父も私が行かないと知ると 酒を飲み始めて行く気をなくしたようでした。 するとSはここで怖がってしまい、 結局それからその年も次の年も肝試しを することはありませんでした。 2年後、私は中学1年生になり、Sは2年生に なっていました。 私は中学入学時にスマホを買ってもらっていて、 格安機体で動作も遅く、画質も悪かったのですが 何しろずっと欲しかったので嬉しくて嬉しくて そんなことは気になりませんでした。 その年は父の仕事が忙しく、お盆はゆっくり したいとのことだったので、母と2人で 始めて新幹線に乗って母の実家へ向かいました。 駅に着くと母の妹Kが車で迎えに来てくれていて Sもその車に乗っていました。 気が合わないタイプだとはいえ、久しぶりに 会えたので私とSの会話も弾み、気がつけば 母の実家へ着いていたのです。 その日は親戚が集まり、母の実家で宴会が 始まりました。 大人達は酒を飲みながら談笑していて、 毎年恒例のスイカ割りと花火を終えた後、 私たちはすることもなく、Yはゲームを始め、 Sと私は今日の写真をSNSに投稿していました。 突然Sが肝試しにいこうと言い出しました。 中学2年生にもなってまだそんなことを 言っているのかと呆れてしまいましたが、 Sが大人達に聞くと Yは幼いので連れて行かないこと、 もう

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  • 実話です。 今年の夏も帰省の話が出ていますが このことが引っかかってしまい、 行くかどうかまだ迷っています。 信じてもらえないかもしれませんが。
    杏珠(あんじゅ)
  • それは、ほんとうにあったことですか?
    みーたん
  • よく読む筋書きですね
    匿名
  • (´・д・) まあまあやな
    (´・д・)
  • 怖かったのも伝わったし、読みやすかったです。
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