
中編
留学先で見たおばあさん
ユナ 2016年9月23日
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僕には兄と妹がいて、兄はアメリカへ妹は高校生の時からニュージーランドに留学をしていた。
母親から、あんたも英語の1つでも覚えてこいという事で、妹のいるニュージランドへ留学した。
妹は現住民族のマオリの家にホームステイしている。そこに僕もお世話になる事になった。
外国特有でリビングの壁には先祖の写真や家族などの写真がたくさん飾られていた。
数ヶ月が経ち、僕も英語が少しずつ話せるようになりました。
おじさん、おばさんが今夜は出かけるから遅くなるとの事で、妹と2人で留守番をしていた。
僕と妹の部屋はリビングを抜けてドアを1枚挟んだ奥にそれぞれ部屋がある。トイレに行くには僕の部屋の前を通り、そのドアを開けリビングを超えなければならない。
僕は部屋でゲームをしていると、妹が部屋を横切りリビングの方へと向かっていった。
しばらくすると妹が ”お兄、ちょっと来て”と呼ぶ声があったので、リビングの方へ向かった。
するとリビングのソファに見知らぬおばあさんが4人座って1人はタバコを吸いながらおしゃべりを楽しんでいた。
おばあさんの1人が話し掛けてきて、” マリアナ(おばさんの名前)は元気かしら?足は大丈夫なの? ” ”ボブ(おじさんの名前)にタバコは止めなさいって伝えてね ”と言ってきた。そこで僕らは ”あぁ、おばさん達の知り合いなんだな”と思っていた。
ってゆーか、おばさん達は留守だし、いつの間に家に入ったんだよ?と思いながらもしばらくおばあさん達と座って話ししてた。
タバコを吸ってるおばあさんに妹が ” おばあさん、部屋でタバコ吸ったらマリアナに怒られるよ ”って言ったら
” 知ってるわ、でももうすぐ終わるから ”と。でもタバコの煙の匂いは一切しなかった気がする。
妹の携帯が部屋から鳴ったので妹が部屋に戻っていった。僕もおばあさん達と話す事はあまり無かったので、部屋に戻りますと伝えて部屋に戻った。妹の電話はおばさん達からでもうすぐ着くとの事だった。
おばさん達が車から降りてきた音と声がしたので、おばあさん達に伝えようとリビングに行ったら、もうそこには誰もいなくなっていた。
あれ?と思ったけど、気にせずおばさん達を迎えた。おばさん達にさっきまで4人のおばあさん達がいた事を話し、おばあさんの伝言も伝えると、おばさんは ”え?”って顔をしながら、” ボブはタバコは止めたはずよ? ”って、それでどんな人達だったの?って聞かれたので、話しかけてきたおばあさんははっきりと妹も覚えてたので、青いかわいいワンピースを着てて白髪のマオリ族の人だったよと伝えると、おじさんが急に ” 本当に見たのか?本当にいたのか? ”と慌てた様子だったので、妹も僕もはっきり見たし、話したと伝えたところ、おじさんは ” この人か? ”って壁に飾られている写真を僕達に見せてきた。
まさにその写真のおばあさんだった。
おばさんは ” そんなありえないわよ、だってこの人はボブのお母さんで何年も前に亡くなってるし、それにボブはタバコ止めてるんだし、あんた達、変なもんでも吸ったんじゃないの?(海外ジョークを言われましたw)
すると、おじさんが ” いや、実はタバコは止められなくてたまに内緒で外で吸ってるんだ。。”と。
急におじさんが涙を流し、スーパーへ行きたくさんのフルーツを購入してきた。
” これは俺のお母さんが好きだったんだ。お母さんは心配して会いに来てくれたんだな ”って。
僕と妹は正直、あれは霊だったのか生身の人間だったのか全く解らなかったが、写真を見るとそれが霊であったんだと確信できた。
全然怖くは無かったけれど、海外で貴重な体験をしました。
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