
中編
冬の肝試しは暗くて、寒い。
匿名 2日前
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ポケットから携帯とる時に落ちたんやわ、多分。」
ライトを付けて再び山道に入った。
最悪だ。ライトが切れた。
と思うと、またついた。
「お、それっぽくなってきたやん。」
友達がそう言うので私は言った。
「何かあったらお前のせいだからな。」
そして、川で水を飲んだところまできた。
それから10分ほど探したが鍵が見つからない。
「もう寒いから明日にしよう。」
私は友達を説得して、友達には歩いて帰ってもらうことにした。
自動販売機の所まで戻ってきたところで、友達がまた青ざめた顔をした。
私はこう言った。
「ポケットに入ってたなんて言うなよ。今度こそ怒るからな?」
すると友達は凍りついた顔で言った。
「バイクに鍵が刺さってんねや。確かに鍵閉めてポケットに入れたのに。ほんまやって。」
そこには確かに鍵が刺さっていた。
私も確かに友達がバイクの鍵を閉めていてたのを覚えているのだ。世の中には本当に不思議なこともある。
その瞬間、冬の寒さは心にまで届く寒さとなった。
後日談:
- その山には友達との秘密基地を作っていたこともあり、まだまだ不思議な話があるのでまた話します。
この怖い話はどうでしたか?
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- バイクの鍵が見つかってよかったじゃん。きっと記憶違いで、差したまま行ってたんだね。夢幻
- 面白かったです。又書いて下さいね。匿名