
中編
待っている?
にゃ 3日前
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ろと蛇行運転をし、私の進路を妨害しているように感じました。
普段だったらただ苛立つ程度ですが、先程の出来事の直後だったので、そんな変なおじさんの登場にパニックでした。
前を走っているのに、いつまでもついてくるのではと感じました。
おじさんが十字路に差し掛かった際、私はその道を右折しなくてはいけないので、頭の中で「私は真っすぐ進みます」と何度も念じました。それのせいか分かりませんがおじさんは真っすぐ進んでくれたので、私は右折し、先程より急いで自転車をこぎました。
後ろの方でブレーキ音が聞こえたのは、気のせいかもしれません。
そこからすぐ家につき、自転車を投げ出して玄関にかけこみ、母を呼びました。
泣きながら母に事情を説明すると、外の様子を見てから玄関と私に塩を振りかけました。
中学生にもなって恥ずかしいのですが、その日は1人でいることができず、ずっと母のそばにいました。
翌日、学校が終わった後、通りたくはないもののいつもの塾への道を通りました。
まだ明るいので、とりあえず不安はなく、何気なくあの街灯のある路地をみました。
路地には誰もいません。あのスタンダードな幽霊も、西〇っぽい紙袋も。
ただ、かなり衝撃的なものがそこにいました。
赤黒い塊、たぶん猫か何か小動物の死骸だったと思います。
人通りが少ないなりにも、人の通り道で、住宅街です。そんなに真新しくもない死骸が放置されている。
関わりたくない。本当にかわいそうで申し訳なかったのですが、どうしても関りを持ちたくない、心で「何もできません。ごめんなさい」と唱え、塾に向かいました。
その日、授業が終わったらすぐに塾を出て、かなり遠回りをして帰りました。
今思い出すと、実は脱臼して迎えを待ってる女性だったかもしれません。
足もしっかりあり、血を流してるわけでもなく、透けてた印象もありませんので、幽霊と断定する証拠もないので何とも言えません。おじさんも猫?も、特に関係がないかもしれません。
ただ人生で1番怖い体験だったので、いまだに脱臼さんの記憶は鮮明です。
後日談:
- 中学生の頃の体験なのですが、未だにしっかり記憶にあります。 それ以降、異常なことはなく、その道を通ることに抵抗はなくなりましたが、雨が降ったり天気が悪い日はやっぱりその道を避けていました。 結局、私は霊感ゼロで、それ以降、霊は見たことないので、やっぱりあれは脱臼した人なんだったと思います。思いたいです。 ただ不思議な体験として 「適当なところを指さしたら霊感があるらしい複数の友達に『見えてるの?』と言われる」 「金縛りで、誰かが自分を後ろから見下ろしている視点で自分の背中を見る」 「小さいころから何度も見ていた夢の場所を、上京して引っ越した自宅の近くで見つける」 などはありました。 拙い文章でしたが、読んでいただきありがとうございました。
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