これは、母から聞いた話です。 友達とドライブに行った時、川にかかる橋を渡っていると、突然ボンネットから半透明の手が現れました。 気づかないふりをして車を走らせるが、その手はずっとついてきます。 少しすると後部座席に小学校3.4年生ぐらいの女の子が現れ、同時に真っ黒な小さな人影も現れました。 女の子は運転の邪魔をするようにウロウロと動きまわます。 だんだんと腹がたち、女の子に“居なくなれ”と強く念を送るが、全然居なくなりません。 このままだと、運転するのも危ないと感じ、車を端に停車し何故か携帯のカメラで撮ろうと考え、準備します。その間黒い人影はずっとニヤニヤと笑っているだけで、何もしてきません。 携帯のカメラの準備ができ、いざ写真を撮ろうと構えると頭の中で声が聞こえました。 『～目を閉じて～見てはダメ…』ハッとして女の子を見ると、まだそこに居ます。 何かを伝えたいのか気になったため、聞いてみるが何も言いません。 聞くのを諦め、その女の子に向けて連写機能を使い写真を撮ります。 するとその女の子は凄く嫌がり、後部座席でのたうち回るように暴れまわります。 同時に頭の中に映像が流れ、もう１人の黒い人影のせいでその女の子が亡くなった事がわかり思わず「あんたのせいだね！」と黒い人影に向かって怒鳴りました。黒い人影はニヤニヤと笑いながら“そうだよ、だって好きだから”と言いました。 凄く腹がたち黒い人影に「なんでそんな事した！！あんたが死ねばいい！！」と激怒しました。 すると女の子は凄く悲しそうに車の外を見ると、フッと居なくなりました。黒い人影は、女の子を追いかけて消えていきました。