本当にあった怖い話

怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。

長編

地獄への階段

匿名 3日前
怖い 732
怖くない 520
chat_bubble 7
23,536 views
近くにあった窓にへばりつき、そこから外を見た。 「なにこれ......」 さっき、校舎の中で見た〝もや〟が、一面に立ちこめている。 五メートル先も見えやしない。 真っ白な世界に閉じ込められてしまった。 「そうだ!職員室!」 先生に助けてもらおう。 職員室は二階だから、そこなら何とかたどり着けるかもしれない。 「あった!職員室だ!」 私は思わず涙が出そうになった。 「先生!」 ガラッと入り口を開ける。 しかしその中は、またにしてもあの真っ白な〝もや〟に包まれていた。 シーンと静まり返った職員室に人の気配はない。 ガックリとひざをつく。 だけどいつまでもそうしているわけにはいかない。 走って階段を降りた。 泣きながら、全速力で降りた。 何段も、何段も........。 「えっ、あれって何だろう」 体中が汗でびっしょりになったころ、私の足がピタッと止まった。 階段がなくなっている。 いや、下の方が闇に吸い込まれているんだ。 「ハッ、今のは?」 確かに聞こえた。 人のうめく声だ。 ゆっくりと階段を降りる。 するとその階段が、真っ黒な沼のようなものの中に沈んでいる事が分かった。 「一体私、どこへ来ちゃったの?」 思わず戻ろうとしたけれど、足が動かない。 足元をみた。 すると私の足には、クモの糸のような細いものがからみついてた。 と、その時だ。 「キャーッ!」 悲鳴をあげて逃げようとしたけど無駄だった。 すでに何本もの手が私の足首をしっかりつかんでいて、今にも沼の中に引きずりこもうとしている。 「いやっ、いやあ!」 いくら叫んでも、誰も助けてはくれなかった。 私の体がズブズブと沼の中に引きずりこまれていく。 「どうして?どうして私がこんな目にあわなくちゃならないの!!」 すると、もう胸のあたりまで沈んでしまった私の前に、黒い服を着たおばあさんがふっと浮かんだ。 (し、死神?) 【クックックッ、その通り。あたしゃ、死神だよ。何だって?どうしてこんな目にあうのかって?そりゃあんた、自分の胸に聞いてごらんよ。ほら、思い当たるところあるだろう。ヒッヒッヒッ】 何もしていない。 と言いかけたところで、私の体はすっかり沼の中に引きずりこまれていた。 何も思い当たる事なんかない。 何も......。 これは、本当にあった怖い話じゃないのでご安心くだ

この怖い話はどうでしたか?

f X LINE

chat_bubble コメント(7件)

  • アニメかなんかの話?
    あー
  • きっついなー
    りょーた
  • 寝れなくなった(^-^;
    ジャガン
  • (((*≧艸≦)ププッ
    ちゃいこ
  • 面白かったです!!
    うんこりん
  • あなたのコメは、無視します。
    りんか
  • 死神って蜘蛛じゃないの
    アリエル
0/500

お客様の端末情報

IP:::ffff:172.30.0.238

端末:Mozilla/5.0 AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko; compatible; ClaudeBot/1.0; +claudebot@anthropic.com)

※ 不適切な投稿の抑止・対応のために記録される場合があります。

grid_3x3 話題のキーワード

search

サクッと読める短編の怖い話 サクッと読める短編の怖い話

読み込み中...