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長編

匿名 2日前
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表情の雰囲気、何かに取りかかる時に手首をくるくると回す癖、炭酸ジュースを飲む時はコップに注いでから氷を入れて泡を楽しむ嗜好、色んな仕草が妹とリンクしていた。 叔母は少し黙ってから、「さあねぇ。でもね、きっと妹ちゃんは元気に過ごしてるよ。私ちゃんの幸せを心から願ってるよ」と言った。 あり得ないことだとは分かってる。 でも、こんな奇跡みたいなことが重なると、そういう思考が生まれてしまう。 それから数年が経ち、私は今コンビニではなく、叔母と一緒に介護施設で働いている。 中卒でも資格が取れると話を聞いて、実務経験を積みながら自分なりに勉強をしている。 たまに私がいた施設に行ってボランティア活動をしたり、お世話になったホームセンターに差し入れをしたりして交流を続けている。 綺麗な家具が並ぶ私の部屋には、妹が描いてくれた絵や、一生懸命折ってくれた折り鶴を飾っている。 その隣に、叔母が描いてくれた年季の入った私の似顔絵と、何度も書き直したであろう気持ちがこもった手紙が並べてある。 それを飾っていた時に、間違えて箪笥に掃除機をぶつけてしまったことがあった。 小さな傷を作ってしまい、叔母にごめんなさい、本当にごめんなさいと何度も謝った。 叔母は、「私ちゃんは昔から謝りすぎ。どんな時だって、私ちゃんが悪いことなんて一度もなかった。これからはごめんの代わりにありがとうって言って!」と言った。 記憶に残る、妹の宿題に四苦八苦していた日。 お姉ちゃんが教えてくれるだけで十分だよと言ってくれたあの時。 私は神様はいないと思ってる。 けど、叔母は私にとって神様みたいな人だ。 許される限り、私は叔母と生きていきたい。

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  • 妹さんだったら本当に素敵すぎる話。。 こんないい話が読めるなんて泣
    おわ
  • まさかこのサイトで涙するとはw 実話でも架空の話でも主さんが幸せでありますように
    匿名
  • 切ないっていうボタンがあればそれを押したい
    匿名
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