
長編
公園
匿名 2016年11月4日
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これは私が実際に体験した話です。
駄文、誤字脱字ご容赦ください。
怖い話ではないかもしれません。
私がとある県に出張に行くことになった。
私が住んでいるところからかなり離れていて車で行くにも電車で行くにも2時間から3時間はかかる。そこで私は前日に家でお風呂に入りそのまま向かうことにした。
朝も早かったので夜の8時前には家を出た。そして車中泊するか宿を探すか考えていたのだが高速を使わないと4時間から5時間かかってしまうので高速を使うことにした。お金が足りなくなるのも嫌だし車中泊にしようと決めた。
しかし、これが間違いだった。
夜の11時には出張先付近に到着した。
運転も疲れたし早く寝たいと思った私は
とりあえず長く駐車出来るところを探していた。そして少し車を走らせると○○○海浜公園というのが目に付いた。その海浜公園を入っていくと駐車場にトラックや車が止まっていて、ああここなら止められそうだと私は思い車を止めて眠りについた。
しかし、夜中の1時過ぎ変な音が聞こえてきた。刃物とかを引きずる音って言えばいいのかな、キーキーキーってとりあえず変な音だった。私はうるさくて目を覚まし辺りを見回す。そこで私は気づいた。私が止めてる左側はトイレになっている。そのトイレの横にはお墓があった。私はまずいところに止めてしまったと思った。暗くてよく見えなかったせいもあるがほんとに寒気と鳥肌、冷や汗が酷かった。お墓に気づいてから私は目を離せず、ずっと見ていた。
音は止まらない。そして近づいているのがわかる。このままではほんとにあぶない。
音がする方に目を向けても暗くて何も見えない。どうしたらいいのかずっと考えてた。そして考えているうちに音が止み、私も眠りについてしまっていた。誰かの視線とあの音でまた目が覚めた。2時半。少ししかねれてない、仕事で居眠りしたらとんでもないと思った私は耳を塞ぎまた目を閉じた。
そして、あっという間に朝。太陽の光で目が覚めた。きっとあれは夢だったんだろうと思った私はエンジンをかけ出張先の会場に向かった。
周りは知らない人ばかり。嫌だなあと思っていたのもつかの間、お昼休憩になった。
そして隣に座っていた諏訪さん(仮名)
という方が私に話しかけてきた。
諏「あのー、はじめまして諏訪と申します。今日1日よろしくお願いします」
私「あ、はじめまして加藤(仮名)と申します。よろしくお願いします」
諏「加藤さんですね、よろしくです」
私「こちらこそ」
諏「初対面なのに変なこと聞いてもいいですか?」
私「どうぞ」
諏「隣に座った時からなんですけど加藤さんの左側にもう1人女の方がいて私をずっと睨んでるんです」
そんなんわけない。私の左側は壁だ。
そう思いながら諏訪さんを見つめていると
諏「信じてもらえないとは思うんですけど私見えるんですよね。昨日の夜、何かしました?」
私「いいえ、ただ会社が遠いんで早めにこっちきてある公園に止まって寝ましたけど」
諏「これが終わったら一緒にその公園行きましょう」
そう言われ、終わってから2人で公園に向かった。
諏訪さんは着く直前で行きたくないと
急に泣き始めた。しかしここまで来たら行かないわけにも行かないと私だけ降りて辺りを見回した。すると、その公園で野菜やお米などを販売しているお店があった。そこの店員さんなら何か知ってるだろう思いお店に足を向けた。
私「すみません、お聞きしたいことがあるのですが」
店「いらっしゃいませ、どうしました?」
私「この公園にお墓があると思うんですけど何かあったんですかね?」
店「あー。なんか見ちゃいました?」
私「今日の夜中にキーキーキーといった音だけなんですけど、ある人が私の横に女の人がいるって言ってて」
店「そうですか。実はこの公園ができる前は墓地ばっかりの団地みたいなもんだったんです。それを取り壊してまで公園を建てると市長がうるさくて。まあ、この地域には公園ここしかないほど田舎なんですわ。それから公園が完成してから市長は亡くなりました。この公園を建ててくれた業者までもね。誰かの呪いなんじゃないかって話になったんだけどね、この公園駐車料金はかからんしみんな休憩にはぴったりだって止まっていくんです。前にも聞かれたんだけど前の人は見てはいけないものを見てしまったって言ってきましたよ。私は開店から閉店までそれをずっと見ているんだけどね」
私「みてはいけないもの。。?」
店「もし見たいなら今夜泊まっていったらどうですか」
私「は、はあ。」
店「私はこれしか言えません。あ、だけどそれを見てどうなっても知りませんよ」
そう言って店員さんは仕事を始めた。
怖いという気持ちもあったが見てみたい、
そんな感情にかられた。
車に戻ると諏訪さんが泣き止んでいて
すみませんと一言謝ってきてそのまま
諏訪さんは帰宅した。
私はお腹もすいたし近くのコンビニでご飯を買って夜を待った。
そして夜の11時半 キーキーキー
また音が聞こえてきた。いざとなると怖い。けどみたい。その気持ちを抑えられなかった。ドアを開け音がする方に歩いていく。音はお墓からするようだ。少しずつ少しずつ近寄る。そして私は見た。
髪の毛の長い女の人が私に背を向けた状態でふらふらと歩いてる。右手には杖?のようなものを持っていた。私はしゃがみこみその女の人を目で追った。
~♪♪♪~私の携帯が鳴ってしまった。
やばいバレる。女の人は私の方を向きゆっくりと歩いてくる。
キーキーキー杖を引きずりながらゆっくりと。
私は急いで車に向かった。エンジンをかけようとしても鍵が見つからない。
「なんでこんな時に!!!!」
私はひたすら探した。焦りを隠せず見つけても椅子の下に落ちてしまった。1回でないと見えないこのままではまずい。
私は出るしかないと思い出て鍵を探す。
女の人はどんどん近づいてくる。
やばい。やばい。心臓はバクバク。汗も止まらなかった。そしてやっとの思いで鍵をとりエンジンをかけた。しかしエンジンがかからない。女の人はもう目の前。やばい。やばい。もうダメだと思った瞬間、エンジンがかかり私は急いで公園を後にした。
高速前のコンビニで車を止めた。
一体あれはなんだったんだろう?と思ったがきっと疲れてるだけだと自分に言い聞かせた。すると少し安心してふぅと深呼吸するとコンコンコン。ドアを叩く音。
え?誰と思いながら横を見るとあの女の人だった。ぎゃあああと叫びたいが叫べない。
「ニガサナイヨ」
そこから記憶はない。起きたらコンビニにいた。あー夢だったんだ良かったと思いながら帰宅すると車には手形と棒か何かで殴られた跡がくっきり残っていた。
そしてニガサナイのひとこと。
しばらくたってから思ったことがある。
きっとあの女の人はちゃんとしたお墓に入
ることも出来てて、成仏もできていたのに人間の勝手な行動で悪霊と化し人間を恨んでいるのではないかと。
あれから公園にもう一度行き、お墓を見ながら歩いてると女の人で1番若くして亡くなっている女性の名前があった。
私は間違いなくこの人だと思いお花とお線香を添えて公園を後にした。
そしてある情報を見つけた。
その女性は元々足が悪く周りからいじめにあい、自殺したのだ。
その女性が今現在どうなっているかは
わかりません。しかし、人間の勝手な決め付けや思い込みで誰かが傷つくことは確かなことです。
その女性はきっと私にそう伝えたかったのかも知れません。
長文失礼しました。
読んでくださりありがとうございました。
後日談:
- ちなみにですが、 諏訪さんはあの後自宅に帰る途中 事故で亡くなっています。
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