
長編
山中にあった怪奇村
みよこ 2015年7月5日
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僕含めて3人で樹海に行ったときの話
俺らがはいったところはゴミだらけで雑誌とかペットボトルとかいっぱい落ちてたのね。
目的は決して死体が見たいとかそういうのじゃなくて樹海独特の雰囲気を楽しみたかっただけなんだ。
入ってきたところに印つけて、迷わないようにズンズン森の中はいっていったんだ。
でもやっぱ「樹海」ってだけあって空気が重いっていうか、所詮思い込みなんだろうけど、
帰りたくなったんだよ。
そしたら友達Aが
A「おい、あれ誰?」
って太い木のほう指さしたんだよ。
Aは人を脅かしたりするのが好きだから、スルーしたんだけどBも
B「ちょい、ほんとにいるってwwwww」
俺「えー?」
って体曲げて木の後ろのぞいたらほんとうに
いた。 (人間)
なんつーか、18歳くらい?の若い男がいたんだよ。
ずっとこっち見てて、かなりビビった。
服装もなんか薄汚いっていうか、何か月も洗ってないって感じ。
四人とも固まってたんだけど、Aが
A「こんにちは~。そっちも樹海探索ですか?」って聞いたんだよ。
そしたらその男が首をゆっくり横に振ったんだ。
Bがちょっと後ずさりして、俺の後ろに隠れた。
A「よくここ来るんですか?なんなら一緒に歩きませんか?」
ってAが近寄ったらその男がものすごい速さで逃げた。
俺もAもBもマジでびっくりして、なにごとかと思うと、
もう少し先の太いきの影からまた俺たちのことをずっと見つめてきた。
B「ちょ・・・なんかおかしくない?」
俺「お、うん」
A「なんで逃げるんだろww」
俺「もうやめとこうぜ。終りにしよう」
A「あ、そうだなww」
Aがずっとにやにやしてて気持ち悪かったんだが、木の後ろにいる男のほうがずっと気持ち悪かった。
俺らが歩きだしたときに、後ろで物音がしたんだ。
振り返ると、さっきと同じ位置にまたそいつがいるんだよ。
またそいつとお見合い状態になってしまって、動くに動かなかった。
かなり怖くてもう俺おしっこ漏れそうになってた。BとAの手を引っ張ってすぐ出口に走った。
A「なにあれマジおかしいだろwwww」
B「なにあれ?人間だよな?」
俺「いや、知らんけどもう帰ろう」
振り向かないですぐに車に向かったんだよ。
車に乗り込んで、すぐクーラーつけた。
俺「あれなんだ?頭おかしいだろ・・・」
B「自殺しようとしてる人じゃない?」
A「なぁ、俺もう一回見てきていい?w」
俺「やめといたほうがいいって。やっぱ冗談で来るところじゃないって」
A「幽霊じゃなかったろwww大丈夫だってww」
Aが行きたそうにしてるのを無視して、車をバックさせたら、俺達がはいってきた茂みから、あいつが見てた。
A「ほらwwwwwいるってwwwwいってくるわwww」
B「おいマジで洒落にならんかr」
Bがいい終わる前に、Aが車から飛び出して、森の中に走っていった。
俺「・・・・・・・」
B「・・・・・・」
俺「ちょっと見てくるわ・・・・お前は?」
B「いくわけないじゃん」
俺「じゃあ待っててくれ。エンジン止めるぞ」
B「やっぱいきます」
俺らも小走りでAを追いかけにいった。
入口付近は結構森が開けてて、周囲をちゃんと見渡せた。
俺「いねぇなぁ。行方不明なんてなったらしらねーぞ・・・」
B「まぁ、さっきあいつがいた木の方向いってみようよ」
Bが先頭で、俺たちも森の中に入って行った。
たぶんAが追いかけたであろう道は、左右が高い斜面みたいになってて、谷みたいな形の道になってた。
道自体横幅はひろいので、周りを見ながらAを探してた。
3分ほど歩いたところで、Bが地面に尻もちついた。
B「ちょとちょとよとt!!あいついるって!そこの木の後ろ!!」
俺も突然のことにびっくりしてたけど、確かに男が立ってた。
>>48男も含めてです。
またさっきと同じ体制で、俺の目をじーっと見つめてきた。
もうなんつーか、あまりのパニックに俺も腰ぬかしそうになった。
Bはちょっと泣いてるし、逃げたらまた追いかけてくるってわかってたから、どうしようもできなかった。
でもすぐに奥の道からAの姿が見えた。
A「あれwwwwwお前ら二人きてたのwww流石親友www」
って笑顔で歩いてきた。
俺「おい!そこにあいついるって!!」
A「は?俺向こうで逃げられたんだけどwwwwいるわけねー・・・・」
で、Aも固まった。
A「・・・・・」
遠くから見えたけど、Aも顔面蒼白。
男がゆっくりAのほう向いて、またこっちに目を合わせた。
A「・・・挟みうちにしたらどうなんのかな」
ってAが呟いた。
俺「は?おいまてまてまて」
A「・・・・・」
Aが全力でこっち向って走ってきた。男がすぐにAのほう向いて、
若干あせってた?ように見えた。
無言で走ってくるAと、俺たちふたりを交互にみつめてた男が、壁に飛びついて必死に斜面をのぼろうとしだした。
土が湿ってるかしらないけど、靴がすべってうまく上がれないみたいで、どんどんAとの差がちじまってきた。
俺もBもただボー然と男をみることしかできなくて、口をポカーンと開けたままだった。
その男がのぼりきろうとしたところを、
Aがジャンプして足を掴んだ。
でも男何回も手を振り払って、Aの手を蹴った。
Aが思いっきり地面に体打ちつけて、Bがすぐかけよった。
呼びかけてみたが、返事がない。
気絶していた。
俺らはAを引きずって車に戻り、街に戻った。
もうあそこには行きたくないです。
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