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長編

京都の夜の噺

匿名 2日前
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ないかと思い、恐る恐る近づき 「どうしたん?大丈夫?」 と声をかけてみました。既に血を流しているのですから大丈夫なわけないのですが・・・するとその人は 「やられた・・・お姉ちゃん・・・」 と、ボソボソと小さくかすれるような声で呟きます。その後も色々訪ねましたが、同じことを繰り返すばかりです。とにかくこのままにはしておけないので、近くの公衆電話から119番して状況を説明し警察にも連絡してもらうようにお願いしました。 5分ほどで救急車と2台のパトカーがやってきました。警察官は4人いて、2人が血を流している人から色々聞き取りを行っています。残りの2人は私たちのバイクを調べています。1人の警察官がおもむろに「どうしたの?誰かにやられたの?」と血を流している人に聞きました。すると、その青年は私の前を走っていた友人を指さし、 「やられた・・・お姉ちゃんも・・・」 と言うのです。皆、驚きました。警察官がキッとこちらを睨みます。そして1歩1歩と近づいて来ます。何を言っているんだコイツは。何があったか知らないが、親切に通報までしてあげたのに。その後、私たちはバラバラの場所に距離を置いて誘導され、個別に事情を聞かれました。血を流した青年は、救急車で病院に運ばれましたが、その後も事情聴取は続き、約1時間半くらい経ったころでしょうか、一人の警察官に無線が入り、私たちへの聴取はそこで終わりました。 やっと私たちへの疑いが晴れ、ほっとしましたが、時計を見ると既に0時を回り、日付は5月13日の金曜日になっていました。ふとタンデムしてもらってた友人が、 「なあなあ、この京都と隣の亀岡市の間にある老ノ坂峠(おいのさかとうげ)って知ってる?夜中にあそこバイクで走ったら出るらしいで。バックミラー見たら自分の後ろに女の人が乗ってるんやてぇ。今から行ってみいひん?」 と言い出しました。 「何アホなこと言うてんねん。そんなことより、お前ら怪我してるんちゃうん。早よ下宿帰って薬塗らなあかんやろ」 と私がいいましたが、彼は 「こんなん擦り傷やん。もう血い止まってるし」 などと言い、行く気満々です。 私は、今肝を冷やすようなことがあったばかりなので、全く乗り気がしませんでしたが、何となく流れで老ノ坂峠へ向かうことになってしまいました。 老ノ坂峠は京都市中心部から五条(国道9号)を西に向かって走り、洛西ニュータウンを越えた先にある峠で、高

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