
長編
秘密の通路
匿名 4日前
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母「あら、おかえり。今日は早かったわね」
俺「母さん!AくんとBくんって覚えてるよな!?幼稚園からずっと一緒だったから知ってるよな!?」
母「さぁ?知らないわよ。誰なの?AくんBくんって」
俺「そんな訳ないだろ!」
母「もういいかしら、お母さん夕飯の準備で忙しいから…」
AもBもよくこの家に遊びに来てたんだ、母さんが知らないはずは絶対にないんだ。
かなり支離滅裂だっただろう、俺はあせりながら母さんに問いただした。
しかし、いくら聞いたところで母さんは「知らない」の一点張りだった。
俺は思い出す、
【この中学校には『秘密の通路』がある。そこは異世界に繋がっている】
俺たちは、あの時、それぞれ、別の、世界に―――、
「イヤだっ!」
俺は家にある昔のアルバムを探し始めた。
AとBだけ写真から消えていた。
まるで存在そのものが無かったかのように。
俺は自転車で飛ばした。
「あいつらの家!」と思うより先に体が動いたかのように、全速力で飛ばした。
…
Aの家は――空地になっていた。
…
Bの家は――別の人が住んでいた。
…
俺は飛ばした。
学校裏まで全速力で飛ばした。
俺にはなんの取り柄もない。
自慢できることがあるとすれば、学年男子の2大有名人と幼なじみだということだけだった。
俺は怖かった。
1人になることが怖かった。
俺は外柵まで辿りつく。
しかし、いくら探しても『秘密の通路』は見つからなかった。
「なんでだ!なんでねーんだよ!」
俺はその場で膝を着き、そして泣き崩れた。
俺にはなんの取り柄もない。
英雄でもなければ、美少年でもない。
でも俺には何もいらなかった。
あいつらさえいればそれで良かった。
でも今は――
Aもいなければ、Bもいない。
俺は独りになった。
後日談:
- 7
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- サッカー部が無能すぎ陸奥
- 文章の書き方よ…七氏
- どこかの掲示板に載ってそうな文章を除けば、内容は面白いと思った。 文章が気になって笑っちゃったから、怖くはなかったけど。もんじろう
- 私は面白いと思いますよ(^^)うんこりん
- 主人公の脳内ツッコミと、 自分の脳内ツッコミがほぼ一致して落ち込んだあ
- 怖くて、夜眠れないよー!(笑)www~~
- はー結梅
- 惜しい!話は面白いけど文章がイタい。 イケメンの美少年はまだいいけど、ヒーロー的英雄は変だね。あと、筆者の気持ちを省くだけで大分良くなりそう。怪段
- 恐い…。 この文章を自分で考えて自分で突っ込んでるのかと思うと…。お大事に。卍十字
- いちいち我の気持ちを挟むのが読み辛いイプシロン