短編
廃校での肝試し⑤(完結編/テニスボールには・・)

俺を抱きながら校舎の方を向いていた未帆は
「うん。でも、もう行くよ!」
そう言って俺から離れ、逃げるように走って行く未帆。
俺も未帆を追いかけ
「おい、どうしたんだよ?」
とはいうものの校舎を振り向く勇気はなかった。
そして、校舎の近くに置いた自転車に乗り、俺たちは学校から離れていった。そして、だいぶ離れもう大丈夫だろうってなったところで未帆は
「ねえこの後、時間ある?」
「勿論あるよ!」
そう言って俺たちはファミレスに入った。
ファミレスでは家族連れや学生たちなど多くの人がいて賑わっていた。
ドリンクやデザートなどを注文しながら、未帆の話を聞いてみた。
すると、未帆はあの廃校で数々のものを見たという。
・職員室で俺が懐中電灯を中に向けたときに見えた無数の白い手
・俺も聞いた謎のピアノの音
・理科室の中を窓から見たとき、中に顔のようなものが空中に浮かんでいたこと
・音楽室に入ったとき、教室の隅に小学生くらいの女の子がいたこと
・階段を下りるときに聞いた「おい!」という謎の声
・そして、最後校庭に出て校舎を見たとき、4階の音楽室がある窓から謎の人影がこちらを見ていたことなど。
俺は
「そういえば、テニスボールどうした?」
「うん、持ってるよ!」
俺たちはポケットからテニスボールを取り出すと、驚いてお互いに顔を見合わせた。
そこには
「シネシネシネシネ・・」
とボールに無数の「シネ」が赤い字で書かれていた。
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