
短編
ホームレス達の復讐
み 2日前
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ある地域に有名なホームレスがいた
あだ名は
『かっちゃん』
かっちゃんは不思議なホームレスで身なりもこざっぱりしていて、知識も豊富、愛嬌も良く、大変礼儀正しかった。
噂では中学校の元教諭らしい
そんなかっちゃんはホームレス仲間にも地域の人等にも好かれていた。
かっちゃんの主な食糧はコンビニの廃棄弁当。
本来はアカン事やけど、コンビニの店長もかっちゃんを気に入ってて、廃棄弁当をゴミ置き場に袋に入れてこっそり置いておく。
かっちゃんは夜中にそれを取りに来る。
二人はたまに世間話もしていた。
人が良いかっちゃんはそれをホームレス仲間にも配っていた。
ホームレス仲間はそんなかっちゃんを神様扱いする人間も一部いた。
そしてある時、運悪くコンビニオーナーの耳にその事が入ってしまう..
オーナーは激怒した
オーナーからすれば捨てるモンとはいえ、元は店が業者から買い取った商品。
それをタダで持ち帰るかっちゃんが許せんかった。
店長を叱りつけた後、呟いた
『社会のゴミ共が
クソ.. フフフ そうか。』
オーナーはほくそ笑んだ。
その日の夜中、かっちゃんは何時もの様に廃棄弁当を持ち帰った。
次の日、かっちゃんは嘔吐を繰り返し泡を吹いて死んだ..
数日後、コンビニ店長が言った
『最近、かっちゃ.. イヤ
あのホームレス来てませんね。』
オーナーが応えた
『フフフ もう来んよ。』
『何故ですか?』
『実はな.. 数日前、廃棄弁当に
農薬を混ぜて置いといた。』
『え? それはヤバくないですか!?』
『構わん、アイツ等は社会のゴミ屑や。
大体、タダで餌を貰おうなんて厚かましいにも程がある。』
更に数日後、事態を察知したホームレス達の復讐が始まった。
集団で昼夜問わず、店の前にタムロし始めた。
小汚い格好で異臭を放つホームレス達が店の前にいる。
それだけで若い女や家族連れは敬遠した。
夜になれば輪になり酒を呑み、騒いだ。
オーナーは激怒し、注意するが
集団で刃向かってくる。
通報し警察を呼べば、ホームレス達は素早く散ってく。
警察が帰れば、また戻ってくる。
その繰り返し。
そして
遂に..
3ヶ月後
コンビニ店は
見事に
潰れた。
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chat_bubble コメント(2件)
- ホームレスの逆恨みかよあー
- オーナー酷すぎる! カッチャンが食べると知ってて農薬は殺人罪でしょ?ネコ