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長編

怨み

しゅん 3日前
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に行く気は無く、そもそも自分の健康などに全く興味はないのだと言った。 釈然としないまま、一応伝えた方が良いのかと思い、磐田が亡くなった事、最後はノイローゼのようになったしまって自殺した事、等々。 すると山下が腕を組んで、「これは内緒の話だぞ」と悲しくて恐ろしい話を始めました。 山下は昔ある会社に勤めていたそうです。 しかしやはり学歴が無く収入も少なかったそうです。 でも婚約者がいて、それなりに幸せだったそうです。 春には結婚と言う段階で彼の人生のが変わってしまいました。 ある日通勤電車で女子高生から痴漢に間違えられ、逮捕されてしまった。 完全に冤罪なのに、山下の言い分は誰も聞いてくれなかったそうです。 会社は彼を解雇。 無職になり、ネットで名前を検索すると痴漢の犯人として出てくる。 再就職もすべてダメ。 婚約者は同情はしてくれたが、向こうの両親も許してくれず、結局破談に。 心が折れた山下は首を吊って死のうと思った。 家の和室の横柱にロープ代わりにバスタオルを輪にして、首を通し椅子を蹴った。 しかし、死ねなかった。 タオルが体重に負けて結び目がほどけてしまった。 悔しくてタオルを握りしめて泣いてたら、無性に怒りを覚えたらしい。 なぜ俺が死ななければいけないのか。 そしてタオルを見て過去を思いだした。 『あいつのせいだ、磐田のせいだ、人生が狂ったのはあの時からだ、磐田のせいだ、死ね死ね死ね死ね死ねぇ!』と思った。 そしたらスッと気が楽になったと。 タンスの奥からあの黄色いタオルを探し出た。 その日から嫌な事があれば黄色いタオルを握りしめて『磐田のせいだ、死ね!死ね!くたばれ!』と囁く。 するとスッキリする。 そして、もし、また死にたくなって本当に自殺する時は、必ず磐田本人と、家族がいるなら家族も、ペットがいるならペットも殺してから死のうと強く誓ったそうです。 日雇いの仕事を見つけると、仕事に行く前、帰ってきた後、夜勤の前、寝る前にと、ずっと恨み言を、タオルに言い続けたそうです。 山下は「いやー神様が叶えてくれたのかなぁ、しかしもう終わりか、つまんねなぁ」と少し嬉しそうにニヤリと笑いましました。 その口元には歯が数本ありませんでした。 私はゾッとしました。 スポーツクラブで知り合った神主さんは「それは、多分神様なんかじゃないよ、無意識に彼が生き霊を飛ばして呪ってたんだと思うよ」と言ってました。 そして色々と教えてく

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