
長編
怨み
しゅん 3日前
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れました。
ただの悪さをする霊ならば、祓いやすいが生き霊というのは祓いにくいそうです。
例えるなら霊というのは『営利目的の誘拐犯』や『お金目的の銀行強盗』の様なもので、説得や話し合いや時には脅しが効くが、生き霊は『ストーカー殺人犯』や、『頭の狂った通り魔殺人犯』みたいなもので話し合いや脅しもほぼ通じないそうです。
だから御札を張ってもお祓いしても大して効かない事が多いそうです。
『人を呪わば穴二つ』と言われるが、世間では人を呪うと自分にも返ってくると言われるが実は少しニュアンスが違うと言ってました。
人を呪いたいならば、自分を犠牲(人柱)にしなければ呪えないと思った方がいいと。
例えば相手の右目を潰したいなら、最低でも自分の右目も差し出さないと呪えない、と。
だから今回の場合山下は、自殺が失敗した時から無自覚で『自分が死んでも構わないから相手が不幸になれ』と、毎日毎晩願ったからなのかもしれないと。
では、どうすれば良いのか聞いた所、結局は人から本気で呪われるほどの怨みを買ってはいけない事、そしてどんな嫌いなヤツでも相手の幸せを祈る事だそうです。
それと、怨みには時間はあまり関係が無く、昔の事だから…とこっちは思っていても、相手は逆に時間が経って更に怨みが大きくなる事もあるそうです。
そして先月の8月の下旬。
同窓生の友達からのラインで山下が死んだ事を教えられました。
工場現場の警備中に熱中症で倒れそのまま亡くなったそうです。
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