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長編

怨み

しゅん 3日前
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ると山下は黄色い歯を覗かせながらニヤリと笑い、唖然とする同窓生を無視し、タバコを吸いながらメニューを開き、店員さんを呼び片っ端から注文しだしました。 どんどん来る大量の料理とジョッキのビール。 うめぇうめぇと言いながらビールを飲んで料理を食べていく山下。 空気を察して子供連れや引き気味の同窓生はそそくさと帰って行きました。 私も帰ろうかと思いましたが、皆帰ってしまうと、最後まで残らなければいけない幹事が可哀想だと思い残る事にしました。 友人数人も残ってくれました。 広い座敷に大量の料理と空のジョッキ。 皆を完全無視で1人でムシャムシャ食っている山下。 少し離れて固まっている私達。 そして…山下の少し向こうにその山下を異様な目で睨みつけている磐田… なぜまだ磐田が残っているのか全然分からず、思わず小声で「磐田がまだいる…」と漏らしました。 すると幹事が「えーと、なぜか分かんないけど、磐田君は山下君に用があるみたい」と言いました。 ?顔の私に、「今回の同窓会開く時ね、皆に連絡したら、磐田君からも連絡あって、『どうしても山下のヤツを呼んでくれ』って頼まれたの。だから山下君の連絡先を探して同窓会に誘ったら『タダなら参加する』って言うから、今度はそれを磐田君の伝えたの。そしたら『山下の分は俺が全部払う』って・・・だから山下君からお金取らないんだよ」と。 言い終わると耳敏くそれを聞いていた山下がこちらを見て、そして今度は反対側で自分を睨みつけている磐田を見ました。 山下 「ん?お前磐田か?お前の奢りなの?さすが社長様だな!それとも罪滅ぼしか?というか、お前ずいぶん雰囲気変わったな?何睨んでんだコラ、中学時代みたいに又俺をいじめるか?あはははは」 中学3年生のまだ進級したての頃。 山下はある日黄色いタオルを首にかけて登校してきた。 私は普段ほとんど喋らない彼に、そのタオルは何?と聞きました。 それは、当日彼が好きだったアニメに出てくる女の子のキャラが書いてあるタオルで、何かの抽選で応募したら当たったのだと教えてくれました。 普段は口数が少ない彼が、好きなアニメの事や、そのタオルはとても貴重な物だということを語ってくれました。 私はアニメに感心が有りませんでしたが、熱心に語る彼に「すごいな、当たって良かったじゃん、アニメはよく分かんないけどキレイな良い色だ」とほめるととても嬉しそうでした。 が・・・ たまたまそれ

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