
私は現在29歳の専業主婦。名前は治子(仮名)だ。これまで特に目立つような恋愛経験はなく、過去に付き合ったのは一人だけ。それでも、女同士の友情が崩壊する様子を幾度となく目の当たりにしてきた。特に、男絡みのことでの友情の変化は恐ろしいものだった。
−高校2年生の時−
冬の昼、私の携帯が鳴った。画面には美咲の名前が表示されていた。彼女とは高校時代の親友で、いつも一緒に遊んでいた。だが、彼女の声はいつもと違った。
「治子、ねえ、ちょっと話があるんだけど…」
不安を感じながらも「何?」と答えると、彼女は言った。「涼介、彼氏のことなんだけど…」私の胸がざわつく。涼介は美咲の好きな人でもあったからだ。
「彼、私に連絡してきたの。普通に話してただけなんだけど…」
その瞬間、心に冷たいものが流れ込んできた。美咲は私の返事を待たずに続けた。「なんであんな男と仲良くしてるの?治子、彼氏がいるのに、ちょっとおかしくない?」
私は思わず声を上げた。「何もしてないよ!ただの友達だし…」だが彼女の表情は険しく、私に対する信頼が揺らいでいるのがわかった。
その日から、美咲との距離は急速に広がっていった。彼女は私に対して冷たくなり、あれほど親密だった関係は一瞬で壊れた。彼女の心の中で、涼介と私の関係が疑念に変わったのだ。
−数週間後−
美咲は私のことを避けるようになり、私が涼介と話している姿を見るたびに不快感を露わにした。ある日、涼介が友人たちと一緒にいる時、ふとした拍子に私のことを話題にした。「治子は面白い子だよ」と言ったその瞬間、美咲は激怒した。
「彼女はあんたのことを利用してるのよ!」と叫び、周囲の視線が私に集中した。まるで私が悪者のように思われた。彼女の言葉は私の心を深く突き刺し、友達としての信頼は完全に崩れ去った。
−そして−
その後、私の心の中には強い恐怖が残った。女友達との関係は、男絡みになると一瞬で壊れる。彼女たちは友情よりも男を選ぶのだ。私はその経験から、男性との会話を極力避けるようになった。今、専業主婦として、主人以外の男性と話すことはほとんどない。そうすることで、心の平穏を保てるのだ。
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