
長編
天罰②。。。。
匿名 2022年7月31日
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まず、あえて言う。100%実話です。
これは20代中盤の頃の実体験。
これもそこそこ下衆なエピソードな為、
内容が不快に思われる方がいたら先に謝ります。
また、同じ様な方を中傷する意図もありません。
そしてかなり長い話になります。
当時の私は今で言うマッチングアプリ、昔で言う
出会い系サイト?にハマっていた笑
おそらく2、300人位に会ったと思う。
それだけ会うと色んなヤバめの出会いもある。
そんな私の忘れられない思い出ランキング
2位の話を今回は話そうと思う。
あえてもう1度言う。100%実話である。
26歳頃、俺は仕事の都合により、他県に転勤となった。
会社から徒歩5分程の場所に家を借り、車も持っていった。
他県で知り合いがいない為、休日といえば周辺の探検か、出会い系という中々に下衆な日々を送っていた。
今回の出会いは、実は出会い系では無い。
ランキングに厚みを持たせる意味と
まあ、それだけ経験が豊富な俺でもテンパる事もあるんだよ。位の情報と思って欲しい。
この日、俺は近くの運動公園でランニングをしていた。
この頃の俺は女性にモテる為の努力を全力で行っていた。
仕事は女性をもてなす為の資金稼ぎの為だと思っていた位、女性の事しか考えてなかったと思う。
少し疲れた俺はベンチで休憩をしていた。
すると向こうから小柄な女性が歩いて来た。
150センチ位か?華奢で可愛いっぽい。
俺は目が悪かったので遠いと細部が見えない。
何故それでも目が行ったかというと、その子と
すれ違う人が、みんな振り返ってその子を見返すからだった。
比喩ではない。本当に全員だ。
その光景は遠巻きでも違和感があるんだよ。
だから、俺も気になってジッと見てしまったんだよね。
そうすると俺が見過ぎたからか、その子が明らかにこっちに向かってくる。。。
俺はめちゃくちゃ期待をした!!!!
誰もが振り返る美人と仲良くなれるチャンスかもしれないと。。。
目の悪い俺は、目を少し細め、集中アンドカッコつけるw
近づくにつれ、全員が振り返った理由がわかった。。。。。
目が異様にデカい。。。。
例えるなら、目の上のまぶたを全て切開したレベル。
目がでかくなるプリクラや加工アプリの実写版と思ってくれ。
そして、
目の8割が黒目なんだよ。。。。
間違いなくカラコンだと思う。
ただ、そんな事どうでもいいと思える程に
気持ちが悪い。。。
宇宙人というか爬虫類というか、、、、、。
その目の下に明らかに人工的な涙袋もある。。。
下から上に瞬きしそうなというか。。。
女性の容姿にどうこう言うのは良くないよな?
わかる。
でも、そういう理屈を超越する程に異様なんだよ。
本能的に恐怖を感じる程。
目を直接見れない。
周りが振り返ってたのは、羨望ではなく、侮蔑と驚きだったんだよ。。。
「こんにちは!!お兄さん1人ですかぁ??」
その女は話かけてきた。
一瞬でテンションが下がった俺だったが、
女性を無下にする俺では無い!!!
「ハイ。トレーニングシテマシタ。。。」
ダメだ。感情が乗らない。。。
当たり障りのない会話が始まり、横に座ってくる。
目、以外は美女なんだよ。。。
女性から声かけられる事も普通はそんなに無い。
普段の俺ならテンション爆あがりな筈だが、
上がるどころか、目を見て話せない。
会話中チラッと目を見もした。
その度に背筋にゾクっと寒気が走る。
本能が拒否してるのがわかるんだよ。
俺は、顔以外を観察する。
この頃の癖だな。
危ない経験も多数経験して来た為、観察眼が養われていた。
髪型は日本人形のようなボブ?の茶色。
夏なのに、手首が隠れる長袖。
違和感ポイントだ。
まあ、日焼け防止と考えれなくはない。
ただ、過去にリストカッターとの出会いもある為、チェックポイントではある。
怪しい。。。
メイクはいわゆる地雷系。
喋り方も甘えた幼稚な感じ。
俺の経験値的にはメンヘラ系の危険度Sランクの警報が鳴るレベルだった。
しかし、そこは性欲の鬼である俺。
顔さえ見なければいける!!!!と判断を下すw
少し話をしてわかった事を要約する。
バツ1で子供2人。
子供は鬼キラキラネーム。
年齢は2つ上の28歳。
近所に住んでいる。
ざっと情報を整理しながら会話をしていく内に、
今度ご飯を一緒に行きませんか?
という流れになった。
普段の俺なら行かない案件だ。
ただこの頃は転勤したてで女性との繋がりがまだ無かった為、少し冷静では無かったのかもしれない。
少し考えたが、OKをしてしまった。。。
OKをしてしまったんだよ。。。。
連絡先を交換し、途中まで一緒に歩いて帰る事になる。
その間も何人もすれ違う人が振り返っていた。。。
隣にいるとわかった。
全員表情に恐怖が伺える。。。
そしてある程度歩くと
「ここがウチだから、また!!」
女はそう言い、家の門に入る。
そこそこ大きな洋風の一軒家。
(田中(仮)か。。。)
表札を見つつ、
(シングルでこんな良い家に住めんのか??)
とか考えながらその日は帰宅した。
そして、その2日後の夜。
食事に行く事になる。
(子供は??)
などと、色々考えもしたが、深く考えてもしょうがないのでとりあえず考えないようにした。
ここで、俺の経験値から、嘘をつく事にした。
「俺車持ってないから、出してもらっていい??」
これは、ナンバーから個人情報が漏れない様にと、
他県ナンバーだから、車から家を特定され易い。というリスク回避の為だった。
ナイス俺!!!!
と思ったが、これが後で裏目となる。。。。
家バレ防止の為、近くのコンビニに迎えに来て貰う。
黄色のワーゲン、可愛い車で迎えに来た。
(家もだけど、こいつなんで金持ってんの??)
と思いつつ、助手席に俺は乗り込む。
全身どピンクの服だ。
目の整形?といい、服や車のセンスといい、
承認欲求が凄そうだ。。。
経験値的に、グングンに危険度は増すのだが、
顔以外を見てテンションを上げなおす俺。。。
車で30分程の俺が指定した店へと向かう。
食事は滞りなく終わった為省略する。
食事が終わり、これからどうする?という話をすると、「行きたい所がある!!」というので任せる事にした。
少し車を走らせ、途中コンビニに寄る事になった。
そこで俺は少し探る事にした。
「財布探すから、先行ってて!!鍵は俺が閉めるから!!!」
と慣れた嘘をつき鍵を借りる。
そしてすかさず最低だが、車のダッシュボードを開けて見た。
俺の想定では、変な薬とかしていないか??
という想定だった。
巻き込まれたくはないから。
すると小さな明細が沢山入っていた。
あまり時間をかけれない為急いで確認する。
消費者金融からの借入明細だった。。。。
(うわぁ、、、、、、。)
想定とは違うが嫌な物を見た。。。
そして、、、、、、
サトウ ユウコ(仮)と書いている。。。。
(ん????確かあいつ田中って家だったよな???)
(バツイチだから旧姓か??)
等考えたが怪しまれる為、ここで探索は終了した。
嫌な物は見たが、薬とかではないからまあいいや。
位だったかな??少しモヤモヤしたものを胸に抱えつつ、再度目的地を目指す。
ちなみに目的地は内緒だと。。。。
道中、少し冷静になる。
(なんかヤバいかもしれんな。。。。)
ここに来て気持ちが萎え始めるも、相手の車な為
選択肢が俺には無い。。。
(車出して貰ったのが裏目ったな。。。)
などと考えていると、車はそこそこの田舎道?
山道?を走っていた。。。
(なんか嫌な場所だな。。。)
少し怖いな。と思い始めた時だった。。。
物凄く古い、誰が泊まるんだ??位のラブホが見えて来た。。。
(まさかな、、、、、????)
と思ったが、
「着いたよ!!!!!」
やっぱりか、、、、、、。。。。
駐車場が部屋の隣りにあるタイプのラブホ。
ほぼ全部屋空いてそう。。。
駐車場に車を止め
「凄いここに来てみたくって!!!」
などとどうでもいい会話をしつつ、思考を巡らせる。
リスクは考えた。俺の危険アラームも鳴っている。
こんなトントン拍子に行くのは逆にありえない。
めちゃくちゃ考えた。。。。
そして俺はとりあえず入って考える事にした笑
中は古い典型的なラブホ。
周りと天井に鏡があり、デカいベットとテレビ。
まあ、外観の割に中身はそんなに悪くない。
部屋には扉があり、扉を出ると廊下にトイレとお風呂がある。まあ普通だ。
正直この時点ではもう手を出す気は無かった。
まあ、疲れてるなり、適当な事を言って早めに帰ろう。と考えていた。
部屋に入り、買ってきた飲み物を飲みながら、
少し、くつろぎつつ話をする。
相変わらず目は見れない。
鏡越しにたまに見えるが、その度に悪寒がする。
この爬虫類の様な黒目に慣れる事ができない。。。
やたらとくっついてくるのを上手く捌きつつ、
時間を潰す。
2時間位して出れば違和感もないだろう。
そうこう話している時にふと俺は見てしまった。。。
腕に包帯まいてる。。。。。
(ああ、、、、、やっぱりか、、、、。)
まあ想定内だった。
これが想定内な俺は対したもんだと自分で感心しつつ、完全に萎える。。。
後はいかに傷つけずに帰るか。
その事ともう一つだけ気になる事を考えていた。
その時女がトイレに立った。
(チャンスだ!!!!)
何がチャンスなのか???
俺は見てた。
かれこれ1時間以上話しているが、途中、何の気なしに薬を飲んでいたんだ。
ゴミ箱に捨てたのも確認した。
こういった経験が多いと性病にも敏感になるんだよ。。。
俺はゴミ箱を見た。
2つの薬の殻がある。
薬の名前も書いている。
すぐに暗記をし、携帯を片手にベットに戻る。
女も戻ってきた。
隣にいる中、携帯で薬の名前を調べる。。。。
1つめ
俺の心臓がドクンドクンとなる。。。。
2つめ
共通事項が確認できた。。。。
心臓が激しく鳴る!!!!!!
抗HIV薬
エイズの薬だった。。。。
(こいつ、内緒にしてやがった!!!!!)
怒りもあるが、怖いが勝っていた。。。
もし、勢いでしていたら。。。。
心臓がドクンドクンなる。。。。
(危なかった。。。。。確認して良かった。。。)
呼吸が乱れる。。。
相手に悪意がある事もわかり、違う恐怖に変わる。
俺は1度冷静になろうとトイレに行く事にした。。。
この瞬間、俺の直感が働く!!!!!!!
わざと廊下との扉を完全には閉めずに、トイレに行った振りをした。
薄く開いた扉の隙間からでは普通壁しか見えない。
ただ、このラブホは壁に鏡があるから反射で見えると思ったんだ。
そっと覗くと、ドンピシャ!!!!!
反射で見える!!!!!!
この時俺はこの日1番の恐怖を感じる。。。。。
隙間から見えた光景。。。。。
自分の手首を切り、
俺の飲み物に自分の血をいれていた。。。。。。
(!!!!!!!!!!!!!!!!!)
俺は必死に声を押し殺した!!!!!!
(やばい!!!!やばい!!!!やばい!!!!)
(移す気まんまんやないか!!!!!!)
俺は目の前の光景に目を見開き、乱れる呼吸が漏れない様に両手で口を抑えた!!!!!
(やばい!!!!加害する気まんまんや!!!)
(手首はどうやって?刃物?やばい!!!!)
俺は混乱をした!!!!!
死ぬほど混乱した!!!!!
とにかく何食わぬ顔で戻らなければいけないが、
普通でいれる自信がない!!!!!
さらには相手が刃物を持っている可能性と、加害する気があるという事で危険度が跳ね上がってしまった!!!!!!
どうする!!!!?????
あまり時間もかけれない。
俺は足音を抑え、トイレに行き、水を流してトイレから出てきた演技をした。
心臓がおさまらない!!!!!
(ラブホは鍵がかかってる。どうする??)
もう一刻も早くここを出たい!!!!
しかし、理由が浮かばない。
こいつが明らかに俺を害する為にここに連れてきたのも明白。
フルに頭を回転させる。
「ご、ごめん。財布車に忘れたから取りにいってくる!!!!!」
とっさに財布をポケットに隠し、俺はそう嘘をついた!!!!!
「私が取ってくるよ???」
(やばい!!!そりゃそうなる!!!)
「だ、大丈夫。パッと取ってくるから鍵借りるね!!!」
と半ば不自然な位強引にテーブルにある車の鍵を手に取り、フロントに電話をかける。
「ガチャ」
鍵が開いた音を確認し、外に出る!!!!
(焦るな!!!自然に!!!!)
(財布と携帯しか持ってきてない。忘れ物も無い!!!!よし!!!!)
俺は入口が閉まる瞬間に車の鍵と一万円を入口にそっと置いた。せめてもの優しさのつもりだ。
そこから全力で走って逃げた!!!!!
夜の山を全力で下った!!!!!!
めちゃくちゃ走った!!!!
そんな中、走りながら、ある事に気付く!!!!!
(やばい!!!!この道は一本道過ぎる!!!)
(車で簡単に追い付かれる!!!!)
夜の山道は怖い。
ただ、そんな事どうでもいい程、後ろから追いかけて来ないかの方が怖かった!!!!
その時、、、
エンジン音が聞こえる。。。。
(やばい!!!絶対アイツや!!!!!)
急いで周りを見渡す!!!!
暗くてほとんど見えない!!!!
その間にも車の音が近づいてくる!!!!
俺はとっさにガードレールを乗り越えて身を隠す!!!!!
今思えばここが崖だったら危なかったと思う。。。
幸運な事に斜めに寝転がれる位のスペースはあった。
俺は汚れなど気にせず這いつくばり、車がとおり過ぎるのを待った。。。。
近づいてくる。。。。。
黄色のワーゲンだ!!!!!!!
アイツだった!!!!!
隠れて良かった!!!!!
心臓がはち切れんばかりに鳴る!!!!
(怖い!!!追いかけてきた!?怖い!!)
体感的には大きな道まではまだ少し下る必要がある。。。
車が通り過ぎていく。。。。
難を逃れた俺は少しホッとして歩きながら道を降る。。。。
10分位歩いたか?
すると、、、、、、
エンジン音、、、、、、、、
(嘘だろ。。。。。。。)
車が登って来ている。。。。
しかも何か変な声もする気がする。。。。
俺は焦ってまたガードレールを乗り越える!!!
ここはかなり傾斜で危なかった!!!!!
少しズレ落ちたが上手く隠れれる形に止まってくれた。
車が近づいてくると同時に2つの事に気付く。。。
1つはさっきより車の音が遅い。。。
2つ目は、、、、、、
めちゃくちゃ奇声を発している!!!!
もう見なくてもわかる!!!!!
なんて言っているかわからない!!!!
ただ、確実に窓を開けて絶叫しながら俺を探している!!!!!!
(やばい!!!!見つかったら殺されるかもしれない!!!!!)
それ程の狂気を含んだ声だった!!!!!
しかも確実に俺を探している!!!!
半分泣きながら、車が通り過ぎたのを確認し壁をよじ登る。
全力で走った!!!!!
(また絶対戻ってくる!!!!)
その恐怖を抱えながら全力で走った!!!!
すると山を抜け、開けた道に出た!!!!!
とにかく来た道と違う方向に逃げなければ!!!!
俺は脇道に入り全力で走った!!!!!
後ろを見るとヘッドライトが通過している。
絶対アイツがまた戻って来てる!!!!
俺はとにかく脇道を全力で走り人の生活圏まで行く事ができた。。。。
携帯もバンバンに鳴っている。。。
鳴る合間を見つけ、タクシーに電話してなんとか
帰宅する事ができた。。。。
この時になってようやくガタガタと震えた。。。
震えって後に来るんだ。。。。。
この日はほとんど寝れなかった。。。
翌日。仕事の用意をし、仕事に向かう。
精神的にはボロボロだったが、自業自得だ。
もう、女性はこりごりだな。。。。
そう思いながら歩いて職場に向かっていた。。。
すると、、、、、
黄色のワーゲン。。。。。。
「うわぁぁぁぁぁあああああ!!!!」
俺はめちゃくちゃ叫んだ!!!!!
車のドアが開く。
あの目が、あの顔が出てくる。
「うわぁぁぁああああああ!!!!」
全力で会社へ逃げた!!!!
これが失敗だった!!!!!
会社がバレる!!!!
しかし、そんな事を考える余裕は俺には無かった!!!!!!
全力で走り、会社へ駆け込む!!!!
先に来ている会社の人達は何事か!???
と俺を見ている。
顔面蒼白になる俺を見る同僚を尻目に俺は外を確認した。
いる。
流石に会社には入って来ないが外にいる。
只事ではない雰囲気の為、会社の人も集まってきた。
遅れてきた上司も直ぐに異様な状況を察する。
俺は息を整えながら、上司にまず外を見てもらい、
姿を確認してもらった。
そして、状況を説明した。
結論を話すとめちゃくちゃ怒られた。
が、この話が終わってもまだ外にいる事実と、
異様な容貌の為か、警察を呼ぶ事になった。
しばらくして警察が来た。
俺と上司でそれを確認。
めちゃくちゃ暴れている。。。。
結構時間かかったと思う。。。
ほどなくして向こうの母親らしき人が迎えに来た。
ここからは要約する。
警察からは、実害が無い事。
会社にも入っていない為、民事不介入とのこと。
一応注意した上で、親に連れて帰って貰う事になった。
また、何かあれば連絡してくれと。。。
そして、相手の親から謝罪を受けた。
精神的に病がある事。
そして親はサトウ ユリ(仮)と名乗った。。。。
みんな忘れてるだろ??
俺は気づいた。。。
(いやいや、待てって。。。。)
(明細は確かにアイツもサトウだったよ。。。)
(ただ、アイツ。。。。この前、自分の家て言って、山田さんの家に入ってたよな??????)
、、、、もう深く考えるのはやめよう。。。
俺は後日、会社から再度転勤をさせて貰う事になった。。。。。
以上が2位の話でした。
長い文章読んで頂きありがとうございました。
所々詳細は省きましたが事実です。。。
遊びはほどほどに。。。
この怖い話はどうでしたか?
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