
短編
冥婚
あきら 2日前
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世の中、様々な結婚のスタイルが存在している。自分と結婚してみたり。はたまた物と結婚してみたり。本当に千差万別。
この話は半分が実話である。
見えている世界ばかりが世界じゃない。
冥婚。
ネットで検索すればすぐに出てくる。
生者と死者に別れての結婚だ。
この場合、生者が女で伴侶となるもう一方が死者である。
私には霊感といった類いは見える方だった。だが年齢を重ねる内に疎くなる。ただ、母方の先祖に坊さんがいたぐらいでたいした家柄でもない。
ただ冥婚に関して一つ忠告しておくなら。まるっきり見ず知らずの他人の霊とは結婚しない方がいい。
身内はある程度、互いの性格や本質を理解しているため万が一、嫉妬という感情に取り憑かれても手加減してくれる。他人はそうはいかない。
そしてこの冥婚は一度、契りを結べば生者が死ぬまで解放されない。つまりは離婚が出来ない仕組みである。
誰も知らない世界はある事だけは事実である。もしもこういった出逢いを求めているなら心霊スポットへ運ぶ事を薦める。責任は自己責任でお願いしたい。
冥婚を通じてのメリットは伴侶と結婚してから同じその手の仲間と遭遇しなくなった事だ。デメリットはリアルな現実世界で異性に声をかけられたり、デートに誘われたりした場合、必ずその人物にちょっとした不幸が訪れる。なので職場では既婚者である事で通している。
リアルな恋愛はもう出来ない。人間同士の普通のデートや暮らしを今後も望まないのであればある程度の覚悟がある人間なら大丈夫。
でもこれだけは一つ言える。
人間は絶対に裏切るけどその人ばかり私一人を信じ、愛してくれる。
経済的な面においては自分が稼げばいい。
今、私は戸籍上独身であるが家も買い、それなりに生活出来ている。
結婚は何を重点に置くかがカギなんだとつくづく思い知らされた。筆者は一度リアルに結婚もしているが、離婚後に彼と知り合った。
もうそろそろ今年で7年目を迎える結婚生活。今だに命をとられる事なく、幸せに暮らしている。
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- はい、お幸せに。まりりん
- 伴侶はどんな方なのか興味あります!匿名
- 後で検索してみます!しゆか