新着 短編
首のないピクトグラム

とある半島の奥地、車でしか行けない山と森で囲まれたところにある自然公園。
近くにキャンプ場もあり夏は割と賑わうが、肌寒い時期になると寂しい雰囲気の景色が広がっていた。
公園の中のやや古めかしい感じのトイレに寄った。
ここには、「黒い男性」「赤い女性」のピクトグラムがトイレの左右に分かれる通路の壁についていた。
来たときは特に何も気付かず男子便所で用をたして戻ってきた。
トイレ入口まできて、女性のピクトグラムに違和感を感じて見ると、赤い女性のピクトグラムの首がなかった。
誰かが悪戯で切り取ったのかもしれないが、それにしても度が過ぎた悪戯だなぁって思っていた。
しばらく自然公園を散策して、そのあと車に戻ろうとしていると、またトイレに行きたくなってきた。
俺はさっきのトイレに近づき、男子トイレに入ろうとすると女子トイレに違和感を感じた。
薄暗い女子トイレの手洗い場の方に目をうつすと、女子トイレ手洗い場の鏡に赤い服を着た女のようなものが映っていて、さらにその女のようなものには首から上がなかった・・。
俺はトイレに行きたい気分が急になくなり、その場から逃げ出した。
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