まり覚えていませんが、自宅に帰り自室に朝まで篭っていたと思います。 翌日、その体験を友人らに話すとさっそく件のプレハブ教室に行ってみようということになりました。自分も一日経過して恐怖心がなくなったのか一緒に行くことにしました。放課後になり、部活をずる休みした僕と友人とでその教室の前まで行き、いざ入ろうと扉を開けようと取っ手に手をかけました。しかしなぜか鍵がかかっており開きません。「あれ？今日は閉じてる。」そういうと友人は嘘をついたんじゃあないかと疑いをかけてきました。無理にでも入ろうと窓なども確認しますがびくともしませんでした。するとそこにこの中学では古株のおじさん先生がたまたま通りかかり、「イタズラするな！」と自分たちを注意しにきました。先日のことを正直に話した僕たちに先生は答えました。「それはおかしいなぁ。ここは前から変な音がしたり備品がいつのまにか壊されたりしてて生徒たちが気味悪がってたんでしばらく閉鎖してたんだよ。」「少なくともお前たちが入学してからは開けていない。」その言葉を聞いて僕は血の気が引くのを初めて感じました。この体験をしてから僕はお化けのようなその’黒いもの’をたびたび目撃するようになりました。個人的には大阪の新今宮駅西口改札が一番怖いです。 それから十年ほど経ち僕が大学生になったとき、その中学の校舎はまだ残っていました。ある夜の日、その校舎のすぐ横にあるコンビニをたまたま利用したとき、そのことを思い出してその校舎を眺めました。「あの校舎まだ残ってたのか」と思っていると校舎の4階付近の壁に電線？のようなものが刺さっているのに気づきました。なんだろうと思い近づいたことを後悔しました。’黒いそれ’が壁からゆっくりこっちに身体？を伸ばしてのです。そして耳元で微かにあの日聞いた声がより鮮明に聞こえました。「ミタミタミタミタミタミタミタミタミタミタミタ、、」 その校舎は外壁は変わっていますがまだ残ってるそうです。