
長編
古いオフィスビルでの出来事
匿名 4時間前
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大家さんが上から降りて来ました。
私は大家さんを見て、
「あれ?昨日の人じゃない...。見間違い?!」
と思いました。
そのまま大家さんは
「蛇の大きさは?」
「数は?」
「人はいたか?」
と質問攻めです。
私は
「...あの、ちょっと待ってください。土曜日ビルのセキュリティ解除してくれたおばさんは誰ですか?」
大家さんは
「なにいってるの?土日は誰もいないよ...。」
私はちょっと信じられないと思いながらも、土曜日にあったことを説明していきました。
いろいろなおかしな所がありました。
まず、
・エレベーターにモップを置いてない。
・大家さんの居住エリアに階段で行くと、5階からの階段には扉があって、普段は入れないようになっている。
・呼び出しに鈴なんてない。インターフォンついてる。
全て話終わると、大家さんは、
「聞いた感じだと多分大丈夫だけど、今度猿田彦さんにお祓いにいきなさい」
「このビルには10年ぐらい前から白い蛇が棲んでるんだよ。でもね、商売繁盛で縁起がいいんだよ。」
と言われた。
すると社長が続けて
「おれは会ったことがないが、何年かに一回、うちの社員で蛇に会うやつがいるんだ。それは決まって金曜の夜でな。階段を上っていくところを見たとか、上から降ってきたとかだな。大きさもバラバラで、人ぐらいの大きさから、うなぎぐらいのやつが数えきれないぐらいいたりするらしい。中には顔の白い人の集団が階段を上っていくところを見たってやつもいたな。」
「今回のビルに土曜にはいってって言うのははじめてだ。でも、確認したらセキュリティは解除されてなかったらしいぞ。お前が持って出た届け物は確かに1つ無くなってるけどな。」
いろいろ話を聞き、私は落ち着いて考えました。
あの時に建物から出してくれた女性は、ラフな感じだけど、着物で、顔は白かった。化粧だと思ったし、格好との違和感がなかったので、そのとき気がつかなかったが、時代的におかしい。
あと、そこの呼び出し用に鈴があったけど、なんか今思えば神社の鈴みたいだ。
その後、私はお祓いにいきました。
大きな神社でした。
お払い中に大きな太鼓を叩くところがあるのですが、叩くたびに鳥肌がたって、怖い気持ちになりました。ですが不思議なことに、どんどん体が暖かくなってきて、終わるときにはスッキリしました。
このあと、この会社でいろいろ小さな不思議なことは
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- その後の様々なお話、読んでみたいです!霊子