
長編
消えた時間
匿名 3日前
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した。あえて漆黒と書かせて下さい。
それほどの黒だったのです…。
吸い込まれるような漆黒にめちゃくちゃ怖くなり、もう泣きながら教室に向かい、自分の机を漁り、教材らしきものを掴んで出ようとしたら、机に1人座っていました。
何かぼやっとした光をまとっていましたが、まさか友達も宿題を忘れたのかな?と思い声をかけようとしましたが、そんなわけあるか!と何故か机の中から宿題?を取ってからはやたら冷静になっていました。
ぼやっとした光をまとった物体がこちらを振り向こうとしているのがわかり、
もう怖くて怖くて、泣きながら何度も転びそうになりながら、ダッシュで階段を駆け下り入ってきた入り口を出て、自転車がある入り口まで、無我夢中で走りました。
…が、校庭で何かに足を引っ張られ、思いっきり転びました。
左側足のくるぶしがめちゃくちゃ痛かったのですが、もうそれどころではありません。半ばパニック状態で入り口を登ろうしましたが、足も痛いしパニック状態で上手く登れません。
明らかに何かが近づいてきてる気配もします、しかし私は怖くて振り向けず、また振り向いたら終わりな気がして、一心不乱に登ろうとし、真後ろ辺りに気配を感じた辺りで入り口をジャンプして飛び越えました。…というより持ち上げられた感覚がありました。
そこでふっとまばたきくらいの一瞬の暗闇の後、私は家の前に立っていました。
一瞬「???」となりましたが、汗も息切れもなく、やけに冷静だったと思います。
とりあえず家に帰ろうとチャイムを鳴らしました。
母親が出てきて怒られるのを覚悟しました、きっと7時は過ぎてるだろうなと思っていましたので。
しかし母親は「お帰り、今日もA君と遊んでたの?でも、もう少しだけ早く帰ってきなさいよー」といつも遊んで帰った時の反応でした。そもそもこの日は家でゲームをしていたと思いますが…。
ふと周りを見てみると夕焼けでした。
確か家を出た時は真っ暗だったはず…。
私は「ね、ねぇ!今何時!?」
母親「6時ちょっと過ぎくらい、だからもう少しだけ早く帰ってきなさいよー」
私は唖然としました。
どう考えても30分は学校に居たと思うし、あんなに真っ暗だったのに…と。
母親「早く家に入りなさい、あれ!?あんた足どうしたの!?靴はどうしたの!?」
私「ん?」
ふと足を見るとくるぶし辺りから血がダラダラと出ています…。
上履きも履きっぱなしでした。
そうい
後日談:
- あまりにも長くなりすぎてしまいますので、細かな部分は割愛させて頂きました。 実際にはもう少し色々とあります。 振り返りながら書いていて、何かがあると、とても長く苦しむものなんだと実感しました。 そういう意味でもここに書いたのはとても意味がある事かなと思います。 ありがとうございました(^_^)
この怖い話はどうでしたか?
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- 読んでいて、とても怖かったです。 特に階段と紙の存在は別格でした。月見大福
- 私の中では勝手にですが祖父だと思っています。 怪しい人?ではありますが祖父に守って貰っていると言われましたので! 本当にそうであれば嬉しいです!つらいむ
- コメントありがとうございますm(__)m せっかく頂いたので追記で、母に何があったのか書きたいと思います。 たいした話はないのですが、何かあったら書きたいと思います!つらいむ
- つぎも、お願いしますこたくん
- なかなか面白かった。助けてくれたのは、お祖父さんなのかな!お母さんには、何があったのか知りたい。匿名