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しずく 2013年1月5日
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そこから少し離れたところで俺達は坊さんに尋ねた。 憑き物の祓いは成功したのではないかと。 坊「確かに、あなた達を親と思い憑いてきたものは祓うことができたのだと思います。現にあなた達がいて、ここに臍の緒がある。しかし・・」 すると急にBが言ったんだ。 B「そうか・・俺が見たのは、1つじゃなかったんだ」 初めは何のことを言ってるのかわからなかったんだが、そのうちに俺もピンときた。 Bはあの時、2階の階段で複数の影を見たと言っていなかったか? 坊「1つではないのですか?」 坊さんは驚いたように聞き返し、Bがそうだと答えるのを見ると、また少し黙った。 そして暫く考え込んでいたかと思うと急に何かを思い出したような顔をして、俺達に言ったんだ。 坊「あなた達は鳥居の家に行ってください。そしてあの部屋を一歩も出ないでください。後で人を行かせます」 ポカンとする俺達を置いて、坊さんはそのまま女将さんのいる離れの方に走って行った。 俺達は急に置いてけぼりを食らい、暫く無言で突っ立っていた。 すると離れの方から、複数の坊さんが大きな布に包まった物体を運び出しているのが見えた。 その布の中身がうねうねと動いて、時折痙攣しているように見えた。 あの中にいるのは女将さんだと全員が思った。 そのままおんどうの方に運ばれていく様を、俺達は呆然と見ていたんだ。 ふとお互い顔を見合わせると、途端に怖くなり、俺たちは早足で家に向かった。 そこからは、説明することが何も無いほど普通だった。 家に行って暫くすると、別の坊さんがやって来て「ここで一晩過ごすように」と言われた。 そしてその坊さんは俺たちの部屋に残り、微妙な雰囲気の中4人で朝を迎えたというわけ。 次の朝、早めに目が覚めた俺達がのん気にめざにゅ~を見ていると、坊さんがやって来た。 俺達は坊さんの前に並んで話を聞いた。 坊さんは俺達の憑き祓いは完全に終わったと言った。 昨日言っていた通り、俺達に憑いてきたモノは一匹で、それは退化を遂げて消滅したのを確認したんだと。 俺達はそれを聞いて安堵した。 しかし坊さんはこう続けた。 女将さんを救うことができなかったと。 泣きそうなのか怒っているのか、なんとも言えない表情を浮かべてそう言った。 死んだのかと聞くと、そうではな

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