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パンドラ(禁后)
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パンドラ(禁后)

匿名 2013年1月5日
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の名として生涯隠し通されます。 万が一知られた時の事も考え、本来その字が持つものとは全く違う読み方が当てられるため、 字が分かったとしても、読み方は絶対に母親しか知り得ません。 母親と娘の二人きりだったとしても、決して隠し名で呼ぶ事はありませんでした。 忌み名に似たものかも知れませんが、『母の所有物』であることを強調・証明するためにしていたそうです。 また、隠し名を付けた日に必ず鏡台を用意し、娘の10,13,16歳の誕生日以外には絶対にその鏡台を娘に見せない、 という決まりもありました。 これも、来たるべき日のための下準備でした。 本当の名を誰にも呼ばれることのないまま、『材料』としての価値を上げるため、 幼少時から母親の『教育』が始まります。 (選ばれなかった方の娘は、ごく普通に育てられていきます) 例えば… ・猫、もしくは犬の顔をバラバラに切り分けさせる ・しっぽだけ残した胴体を飼う (娘の周囲の者が全員、これを生きているものとして扱い、娘にそれが真実であると刷り込ませていったそうです) ・猫の耳と髭を使った呪術を教え、その呪術で鼠を殺す ・蜘蛛を細かく解体させ、元の形に組み直させる ・糞尿を食事に(自分や他人のもの)など。 全容はとても書けないのでほんの一部ですが、 どれもこれも聞いただけで吐き気をもよおしてしまうようなものばかりでした。 中でも動物や虫、特に猫に関するものが全体の3分の1ぐらいだったのですが、これは理由があります。 この家系では男と関わりを持つのは子を産むためだけであり、目的数の女子を産んだ時点で関係が断たれるのですが、 条件として事前に提示したにも関わらず、家系や呪術の秘密を探ろうとする男も中にはいました。 その対応として、ある代からは男と交わった際に、呪術を使って憑きものを移すようになったのです。 それによって、自分達が殺した猫などの怨念は全て男の元へ行き、 関わった男達の家で、憑きもの筋のように災いが起こるようになっていたそうです。 そうする事で、家系の内情には立ち入らないという条件を守らせていました。 こうした事情もあって、猫などの動物を『教育』によく使用していたのです。 『材料』として適した歪んだ常識、歪んだ価値観、歪んだ嗜好などを形成させるための異常な『教育』は、 代々の母娘間で13年間も続けられます。 その間で、三つの儀式の内の二つが行

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