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パンドラ(禁后)
長編 emoji_events 殿堂入り

パンドラ(禁后)

匿名 2013年1月5日
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のに」 何もない居間と台所をあれこれ見ながら、男三人はつまらなそうに持ってきたお菓子をボリボリ食べ始めました。 「てことは、秘密は二階かな」 私とD子は、D妹の手を取りながら二階に向かおうと廊下に出ます。 しかし、階段は…と廊下に出た瞬間、私とD子は心臓が止まりそうになりました。 左にのびた廊下には途中で浴室があり、突き当たりがトイレなのですが、 その間くらいの位置に鏡台が置かれ、真前につっぱり棒のようなものが立てられていました。 そして、その棒に髪がかけられていたのです。 どう表現していいかわからないのですが、カツラのように髪型として形を成したものというか、 ロングヘアの女性の後ろ髪が、そのままそこにあるという感じです。(伝わりにくかったらごめんなさい) 位置的にも、平均的な身長なら大体その辺に頭がくるだろうというような位置で棒の高さが調節してあり、 まるで『女が鏡台の前で座ってる』のを再現したみたいな光景。 一気に鳥肌が立ち、「何何!?何なのこれ!?」と軽くパニックの私とD子。 何だ何だ?と廊下に出てきた男三人も、意味不明な光景に唖然。 D妹だけが、「あれなぁに?」ときょとんとしていました。 「なんだよあれ?本物の髪の毛か?」 「わかんない。触ってみるか?」 A君とB君はそんな事を言いましたが、C君と私達は必死で止めました。 「やばいからやめろって!気持ち悪いし絶対何かあるだろ!」 「そうだよ、やめなよ!」 どう考えても異様としか思えないその光景に恐怖を感じ、ひとまずみんな居間に引っ込みます。 居間からは見えませんが、廊下の方に視線をやるだけでも嫌でした。 「どうする…?廊下通んないと二階行けないぞ」 「あたしやだ。あんなの気持ち悪い」 「オレもなんかやばい気がする」 C君と私とD子の三人は、あまりに予想外のものを見てしまい、完全に探索意欲を失っていました。 「あれ見ないように行けばだいじょぶだって。二階で何か出てきたって、階段降りてすぐそこが出口だぜ?  しかもまだ昼間だぞ?」 AB両人はどうしても二階を見たいらしく、引け腰の私達三人を急かします。 「そんな事言ったって…」 私達が顔を見合わせどうしようかと思った時、はっと気付きました。 「あれ?D子、○○ちゃんは?」 「えっ?」 全員気が付きました。D妹がいないのです。 私達は唯一の出入口であるガラス戸の前にいたので、外に出たという事はありえません。 広

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