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パンドラ(禁后)
長編 emoji_events 殿堂入り

パンドラ(禁后)

匿名 2013年1月5日
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わいのない会話をしている時、私達が当たり前のようにパンドラという言葉を口にするので、 気になったA君がそれに食い付いたのでした。 「うちの母ちゃんとばあちゃんもここの生まれだけど、その話聞いたらオレも怒られんのかな?」 「怒られるなんてもんじゃねえぜ?うちの父ちゃん母ちゃんなんか、本気で殴ってくるんだぞ!」 「うちも。意味わかんないよね」 A君にパンドラの説明をしながら、みんな親への文句を言い始めます。 ひととおり説明し終えると、一番の疑問である「空き家に何があるのか」という話題になりました。 「そこに何があるかってのは、誰も知らないの?」 「知らない。入ったことないし、聞いたら怒られるし。知ってんのは親達だけなんじゃないか?」 「だったらさ、何を隠してるのかオレたちで突き止めてやろうぜ!」 Aは意気揚揚と言いました。 親に怒られるのが嫌だった私と他の三人は、最初こそ渋っていましたが、 Aのノリにつられたのと、今までそうしたくともできなかったうっぷんを晴らせるということで、結局みんな同意します。 その後の話し合いで、いつも遊ぶ時によくついてくるDの妹も行きたいという事になり、 六人で日曜の昼間に作戦決行となりました。 当日、わくわくした面持ちで空き家の前に集合。 なぜか各自リュックサックを背負って、スナック菓子などを持ち寄り、みんな浮かれまくっていたのを覚えています。 前述のとおり、問題の空き家は田んぼに囲まれた場所にぽつんと建っていて、玄関がありません。 二階建の家ですが窓まで昇れそうになかったので、中に入るには一階のガラス戸を割って入るしかありませんでした。 「ガラスの弁償ぐらいなら大した事ないって」 そう言ってA君は思いっきりガラスを割ってしまい、中に入っていきました。 何もなかったとしてもこれで確実に怒られるな…と思いながら、みんなも後に続きます。 そこは居間でした。 左側に台所、正面の廊下に出て左には浴室と突き当たりにトイレ、右には二階への階段と本来玄関であろうスペース。 昼間ということもあり明るかったですが、玄関が無いせいか廊下のあたりは薄暗く見えました。 古ぼけた外観に反して中は予想より綺麗…というより何もありません。 家具など物は一切なく、人が住んでいたような跡は何もない。 居間も台所も、かなり広めではあったもののごく普通。 「何もないじゃん」 「普通だな?何かしら物が残ってるんだと思ってた

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