本当にあった
怖い話
怖い話の投稿サイト。自由に投稿やコメントができます。
search
search
edit_square
投稿する
login
ログイン
トップ
10秒動画
新着
注目
昨日の人気
今月の人気
emoji_events
殿堂入り
特集
意味がわかると怖い話
特集
心霊スポット
目撃
作者:匿名
投稿日:2013年8月4日
Youtubeで配信中!登録はコチラから↑↑
book_5
原作の怖い話
長編
目撃
もう10年以上前の話。トラウマで人に話した事は無いけど、どっかで吐き出さないと、 変になりそうなので、ここに書きます。 怖い話とはちょっと違うかも知れないけど、ここなら読まれないだろうし。 そのころ初めての車を買った俺は、とにかく運転したくて、 一人で夜、ちょっと離れた県の海沿いに、ロングドライブに出かけた。 何時間か走った深夜、小便がしたくなったんで、人家も無いところだったけど、 車来たら嫌なんで、更に路地に入って行って、車を停めてションベンをした。 疲れてた俺は、体を伸ばすついでに、ちょっと散歩しようと思った。 丈の高い草むらの間の道を、海の方に向かってブラブラ歩いていると、 ゲッゲッという蛙の鳴き声が聞こえてきた。 蛙か~と思って、何となく立ち上まって聞いてたら、 蛙の鳴き声に混じって、ハァハァという人の息づかいみたいなのが聞こえてきた。 一瞬ビビったけど、もしかしてこんなところで、野外エッチか?と思った俺は、 ゆっくり音を立てないように、そっちに近づいていった。 草むらの向こうに、チラッと人影が見えたので、身をかがめて見やすい位置に移動すると、 男らしき人影が、女の上に乗って動いてるのが見えた。 本当にやってる!と思って、目をこらして見たけど、エッチにしては、何か動きがおかしい。 それでよく見てみて、とんでもない事に気が付いた。 男は手に刃物らしきものを持っていて、それを女の喉に何度も何度も、突き刺してた。 そのたびに女の口から、ゲッゲッという声が出てた。 俺は一気に腰の力が抜けて、そっからはただ見てるだけだった。 女は手を振り回して抵抗してたけど、こっちから見える手の指は全部、 半分くらいから先がブランてぶら下がってて、抵抗になってなかった。 それから何度も刺してるうちに、だんだん女が動かなくなって、男も刺すのをやめた。 その時、別の方からガサガサいう音と、何人か人が来る気配がした。 誰か来たと思って、俺もちょっと気を取り直して、腰を浮かせかけたんだけど 「おい、終わったか」って声がしたんで、またしゃがんでじっとしてた。 他人が通りかかったと思ったけど、男の仲間だった。 いま考えると、他人が通りかかるような場所じゃないんだけど。 危なく立ち上がるところだった。もしあの時立ち上がってたら、俺はこの世にいなかったと思う。 「派手にやったな」 「お前、服、汚し過ぎだろバカ」とか 「とどめ刺したか」 とか言ってる声に混じって、笑い声まで聞こえてきたんで、俺は心底ビビって、本当に息を殺してた。 しばらくするとまた人が来る気配がした。見ると全部で5~6人は人がいた。 新しく来た奴は、映画でよく見る黒い死体袋(?)あれを持ってきてた。 そっからよく聞き取れ無かったんだけど 「●●…(←俺の車のナンバーの地名のやつ)」 とか 「車…黒い…」 とか聞こえてきて、俺の車の事を言ってるみたいだった。 それで一人の奴が「しっ」とか言って全員を静かにさせて、耳をそばだててた。 俺は心臓が破けそうなくらいバクバクして、とにかく早く家に帰りたいって、 そればっか考えてじっと動かないでいた。 で、しばらくしたら諦めたみたいで、ゴソゴソなんかやり始めて、 やがて死体袋のジッパー閉める音がした。 水をぶちまける音がしたり、あと何だか知んないけど、クソの匂いが強烈にしてきた。 そっと覗くと、死体抱えて皆で帰るみたいだった。俺はとにかく息する音もしないように、じっとしてた。 男たちがいなくなっても、しばらくじっとしてたんだけど、 今度は何台かの車の音が近づいてきて、ちょっと離れたとこで止まった。 明らかに俺の車の方だった。 車のドアの開け閉めの音がした瞬間、反射的に体が動いて、 俺は車から離れるように、海の方にダッシュした。 せまい砂浜に出てから、横に全力で走って、別の草むらに入って、腹ばいになってじっとしてた。 そこからだと、車の音ももう聞こえないけど、とにかく俺はじっとしてた。 携帯も財布も全部、車に置いてきてたから、窓破られたら身元がバレると思って 気が気じゃ無かったけど、とにかく明るくなるまで、何時間もじっとしてた。 明るくなり始めたら、釣竿持った人が現れたんだけど、俺は警戒して出ていかなかった。 さらに明るくなってきた頃、犬の散歩の人とかも砂浜に現れ出したんで、 俺もどさくさに紛れて、散歩のふりをして、やっと草むらから出た。 砂浜をしばらく散歩するふりしてから、車の方に行ってみた。 もちろん昨日の殺人現場の方には、顔も向けないで歩いてった。 俺の車の後ろには、赤いマーチが停まってたけど、昨日の奴らの車じゃ無さそうだった。 車は窓も破られてないし、特に変わったところは無いみたいだった。 その時はそう思った。 それでも念のため、そのまま車の横を通り過ぎて、そっから何キロも離れた、 旅館や民宿がある辺りまで、歩いていった。 そこで更に時間を潰して、また車の近くの砂浜まで戻って、 怪しい人影が無いのを確認してから、やっと車に乗った。 エンジンかけたら速攻発進して、猛スピードでそっから逃げた。 高速に乗ってから、ようやく落ち着いてきて、サービスエリアで水を買って飲んだ。 警察に電話しなくちゃって思いながらも、ビビってする勇気が出ない。 迷いながら車に戻って、気付いた。乗る時は分からなかったけど、 助手席側のドアに30センチくらいガーッと、刃物でつけたような傷が入ってた。 警察に電話するのはやめた。 それから車には乗らなくなって、車は売った。数年前に転勤で遠くに引越したんで、 もうその海岸のある県に行く事もない。今後も行かないと思う。 こういうトラウマ抱えちゃうと、人と話したくなくなるんで、 転勤を機に、以前の友達とは連絡も取らなくなった。 一生この記憶と付き合うのかと思うと、鬱になるorz
1.1k
732
chat_bubble
12
匿名
2013年8月4日
年間の行方不明者は8~9万人。 そのうち8~9割くらいは発見されるが、1~2割は何年経っても見つからない。 そのうちの1つ。
2022年2月28日
ま-
この話に関連した怖い話
#海
#車
#目撃
#殺人
#トラウマ
#人影
#刃物
#草むら
label
話題のタグ
search
隙間時間のゾッとする話
読み込み中...
読み応えのある実録ホラー
読み込み中...
最後まで読む勇気が試される怪異記
読み込み中...